クラウドファンディングでつくる映画の祭典 「Winny事件」描く作品がグランプリ

審査員の山田孝之さんは「かなりリサーチが必要だ」とアドバイスしました。
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俳優の山田孝之さん=2016年10月
AFP=時事

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『CAMPFIRE 映画祭』、「Winny事件」描く作品がグランプリ 山田孝之「かなりリサーチを...」

映画制作を目指すクリエイターがクラウドファンディングサイトCAMPFIREを使用して資金を調達し競い合う『CAMPFIRE 映画祭』が4日、東京・六本木で開催中の『ホリエモン万博』内で行われた。堀江貴文氏、俳優の山田孝之らが審査員を務め、グランプリはP2Pファイル共有ソフト「Winny」の開発者・金子勇さんのドラマを描く『Winny』(企画者:古橋智史)が受賞した。

『CAMPFIRE 映画祭』は、応募された企画からクラウドファンディングで資金調達に成功した4組のクリエイターが、観客と審査員の前で映画企画のプレゼンを行い、審査員による投票でグランプリを決定。グランプリの企画は、and picturesの協力を得て、短編映画オムニバス「SHORT TRIAL PROJECT」の1作品として映画上映される。審査員は堀江氏、山田のほか俳優の阿部進之介、伊藤主税氏、有村昆が務めた。

『Winny』のプレゼンを行った古橋氏は、金子さんが逮捕・起訴された後、7年に及ぶ裁判の末無罪を勝ち取ったこと、逮捕されていなかった場合の可能性などをプレゼンで紹介。映画は配信を予定しており、「この国を担う起業家の苦悩や挑戦をもっと世の中に届け、挑戦できる場を増やしたい。出る杭が打たれない、そんな国にしたい。挑戦する人が増える環境作りの一端を担いたい」と熱弁した。

審査員の阿部は「単純に観たいと思いました。満場一致でいろんな可能性のある作品だという話になった」といい、山田は「かなりリサーチをしないといけないと思います。金子さんが亡くなられているので、どこまで近い方に話を聞けるか。誰かに企画をマネされるかもと不安はあるかもしれないけれど、焦らず進めたほうがいい」と助言を送った。

また、同映画祭中には山田と阿部がワークショップで講師を務めたこともある役者応援プラットホーム「ミラーライアー」についてトークするコーナーも。堀江氏から「新人俳優が出てくる恐怖は?」と聞かれた山田は、「超うれしいです。日本は俳優数が少ないと思っていて、そもそも僕がこんなに忙しいのはおかしいと思う。もっともっと魅力的な人がどんどん生まれていいし、今活躍している方もスキルアップしてほしい。俳優の絶対数を増やしたい」と語っていた。

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