風力発電の能力、初めて原発抜く どういうこと?

世界の風力発電施設の発電能力は今年、4億キロワットを超え、原発を初めて上回ることがわかった。
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A wind turbine rotates at a wind farm near the village of Rugsted, north of Kolding in Denmark on December 13, 2015. AFP PHOTO / JONATHAN NACKSTRAND / AFP / JONATHAN NACKSTRAND (Photo credit should read JONATHAN NACKSTRAND/AFP/Getty Images)
JONATHAN NACKSTRAND via Getty Images

風力の発電能力、初めて原発抜く コスト減、普及後押し

世界の風力発電施設の発電能力は今年、4億キロワットを超え、原発を初めて上回ることがわかった。発電コストが大幅に下がり、普及を後押ししている。今月の国連気候変動会議(COP21)で採択された「パリ協定」に基づき各国は温暖化対策として再生可能エネルギーを増やす方針を示しており、風力発電もさらに拡大しそうだ。

風が吹く時にだけ発電する風力は稼働率が30%程度で、80%近い原発に比べ実際の発電量は約3分の1程度とみられる。ただ、世界風力エネルギー協会(WWEA)は、風力の発電能力が2030年には20億キロワットに達すると見込む。いまの傾向が続けば、発電量でも風力が原発を超える可能性がある。

WWEAの6月末時点の集計で風力の発電能力は3億9293万キロワット。風力発電の専門誌「ウィンドパワーマンスリー」が27日に発表した今年末時点の見通しでは、4億1496万キロワットに達するという。一方、世界原子力協会によると、原発は12月1日時点で3億8225万キロワットとなっている。

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(朝日新聞デジタル 2015年12月29日19時39分)

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(朝日新聞社提供)

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