今日は、付き合いたいと思っている相手との初デート。デートはうまくいった。気があったし、会話も弾んだ。笑いも起きた。デートも終盤へ近づき、ウェイターが勘定を持ってやってきた。
さあ、どちらが払う?
良くも悪くも、最初のデートで誰がお勘定を払うかについて、明確なルールはない。だから、勘定が届いた時、一瞬空気が緊張する。
マネーとサーベイモンキーが実施した2017年の調査によると、78%の回答者が、「男性が最初のデートを払う」と回答した。ただし、これは異性愛者カップルの場合だ。
Match.comの2016年の調査では、独身LGBTQの62%が、デートに誘った方が払うと答えた。
こういった調査結果は参考にはなるが、それでも初デートの支払いについてはグレーゾーンが残る。
そこで、恋愛・結婚の専門家と読者に、初デートの支払いをどうしたらいいか尋ねた。
■ 誰が、お勘定を払うべき?
デートアプリ「Bumble」の最高責任者、アレックス・ウィリアムソン氏の意見は「デートに誘った方が支払う」だ。
「一方が誘ったのなら、その人に支払う責任があると私は思っています。とはいえ、両者が全額もしくは一部の支払いを申し出た上で、話し合いをするのは理にかなったことです」
大事なのは、予算を超えるレストランやバーを選ばないことだ。
「私はいつも、レストランの勘定を支払いたくなければ、レストランデートを選ばないようにしましょうと伝えています。誰かをデートに誘うなら、全額を払ってもいいと思える場所を選びましょう」
結婚相談所「Three Day Rule」のタリア・ゴールドステインCEOがクライアントに勧めているのは、ウィリアムソン氏よりも古風な方法だ。
「私たちは、男性に勘定を払うように勧めています。強く自立した女性がたくさんいる今の世の中で、男性が全額払うなんてバカバカしくて時代遅れ、と感じるかもしれません。でも、ほんの少しの伝統を取り入れるのは悪くありません」
「もちろん、偏っている上に、不公平だと感じる人もいるでしょう。しかし、どれだけ自立している人でも、相手に大切にされていると感じるのは良いものです。例えそれが、バーのドリンク一杯であったとしても。女性が厚かましい態度でなく感謝していれば、支払った男性は良い気分になれます」
■ デートしている人たちは、どうしてる?
当事者たちには、それぞれの支払いルールがあるようだ。
ジャスティン(ニューヨーク在住 30歳)は、初デートではいつも自分が支払っている。しかし、女性に払うと言ってもらえるのは嬉しいという。
「割り勘にしようとする姿勢や、一言『ディナー、ありがとうございました』というお礼は、私にとって良いサインです。それは、その女性がきちんと育てられていて、感謝できる人であり、おごってもらって当然と思っていないことを示していますから」
しかし、女性に払うと言われても、ジャスティンは全額払っている。少なくとも初デートでは。
「デートが上手くいったと感じた場合はだいたい、『次は払ってもらうよ』と言います。必ずしも次のデートで払ってもらうわけではありません。そうではなく、『私はあなたに好感を持っていて、また会いたいと思っている』というメッセージです」
割り勘についてゴールドステイン氏は、女性は本当に払いたいと思っていなければ、支払うと申し出ない方がいいと言う。
「心から支払いたいと思う時だけ、払うと言うべきです。男性は言葉を文字通り受け取ります。だから割り勘を申し出たら、本当にそうしたいと受け取って割り勘にします」
もし男性が全額払ってくれたのなら「真摯な態度でお礼を言いましょう」と同氏は述べる。
クレイグさん(ロサンゼルス在住 27歳)も、初デートの勘定を払う派だ。しかし女性が支払うのは"すごく良いこと"と考えている。
「もし女性が全額払うといっても、払ってもらいません。だけど、彼女がどうしても割り勘にするといったら、何度か断った後に割り勘にします。全く払おうとする素振りさえ見せないのは、失礼だと思います」
クリスティンさん(ユタ州オレム在住 21歳)は、性別に関係なく、誘った方が支払うべきだと考えている。クリスティンさんは既婚者。しかし結婚前にデートしていた時は、自ら男性を誘い、デート代を払っていた。
「時折、微妙な空気になることはありましたね。あなたも払うべきだと言ったこともありました。だけど正直、デートしたいと思ったのは私。だから私が払うんです。礼儀にかなっているでしょ。いまの時代、デートに誘うのは男性でも女性でもいい。むしろ、誰もがデートに誘った方がいいと思っています」
「女性が誘うのがいいと思っていない男性とは、私もデートしたいとは思わないでしょうね」
■ LGBTQの人たちはどうしてる?
LGBTQの結婚相談もしているゴールドステイン氏によると、同性愛カップルは異性カップルより、初デートの支払いについては柔軟だ。
「誘った方が支払うケースが多いですが、割り勘も良くあります。初デートの気まずさを防ぎます」
「しかし、一人が初デートで支払うのであれば、払ってもらった方は、次のデートで支払うようにします」
ウィリアムソン氏も、同性カップルの間で割り勘は普通だと言う。
「私が話したほとんどの同性カップルは、(支払いに関して)ルールがないのがいいんだ、と考えていました。そして大抵の場合、割り勘を選んでいました。しかし性別やセクシュアル・オリエンテーションに関係なく素敵な食事をご馳走してもらうのは、いつだって楽しいものです」
■ 初デートの後は?
2回、3回とデートが続いた後は、それぞれの収入と二人で決めたルールに合わせて、出し合ったり、交代で支払ったりするのを専門家たちは勧める。
ゴールドステイン氏はこう述べる。
「男性側が食事代を払い続けたいのであれば、女性はタクシー代やバーでのドリンク代を払いましょう」
「大切なのは実際に支払う金額ではなく、相手への思いやりを見せることです。相手と同じよう、自分もデートに来て、支払いをし、相手を知りたいんだという証明になります」
ウィリアムソン氏は、将来のパートナー候補と、きちんと話ができるかが大切だと考える。
「オープンかつ正直に、気持ちを伝えるのが大切です。次のデートを計画しているなら、誰が払うのかきちんと話すようにしましょう」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。