2016年の大統領選中にドナルド・トランプ氏の選挙陣営がロシア政府関係者と接触していたことについて、ホワイトハウスがFBIに対し公式に否定するように依頼し、拒否されていたことが2月23日、CNNとAP通信の報道で明らかになった。
今回のような要請は、ホワイトハウスがFBIの調査に干渉しないという規則に違反している。2007年に通達された司法省の覚書によると、ホワイトハウスは、刑事・民事執行について「大統領の職務の遂行にとって重要な場合にのみ、そして法執行上の観点から適切な場合にのみ」特定の部門への関与が許される。
ニューヨークタイムズによると、今回の要請は2月初めに出された。CNNはトランプ氏の選挙陣営が2016年の大統領選を通じてロシアと常に接触していることを報じたが、ホワイトハウスは報道を否定した。
POOL VIA GETTY IMAGES
報道によると、ラインス・プリーバス首席補佐官が、FBIのジェームス・コミー長官とアンドリュー・マケイブ副長官に接触し、報道陣に「ロシアとの関与はなかった」と発表するよう求めた。 CNNによると、コミー長官はFBIがトランプ陣営とロシアとの間の接触疑惑を調査しており、この要請を拒否したという。
AP通信は、プリ―バス首席補佐官がマケイブ副長官に接触をとったことに妥当性があるのかと政府当局者に質問しても、コメントしないだろうと報じた。当局者にはこの問題を公に開示する権限はなく、匿名になるという。
プリーバス氏は、トランプ政権がロシアと接触しているという報道について「まったくばかげている」と否定した。FOXニュースのインタビューでも、プリーバス氏は情報機関は不正確な情報を「断定的に捉えている」と述べた。
「情報機関のトップは今回の情報が不正確であるだけでなく、極端に誇張され、間違っていたことを断定的に捉えている。それに関しては何もすることはない」
FBIの広報担当者は、報道へのコメントを拒否し、ホワイトハウスの広報担当者はコメントしていない。
マイケル・フリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)のロシア駐米大使との接触も含め、トランプ陣営とロシアとの接触は、ワシントンで主要な調査対象となっている。民主党議員は上院で委員会を設置し、独立した機関の調査を求めている。 ジョン・マケイン氏、リンジー・グラハム氏ら一部の共和党議員も、フリン氏に関する調査を求めている。
共和党議員の多くは当初、フリン氏や他の当局者とロシアとの関係について調査するよう求めていたが、現在はトーンダウンしている。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
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