あなたもローン返済を免除されましたよね?
ホワイトハウスは8月25日、学生ローンの一部免除に反対する共和党議員に、公式ツイートで反撃した。
バイデン政権は24日、年収12万5000ドル(約1700万円)以下の人を対象に、借りた内容に応じて1万〜2万ドル(約130万〜270万円)の学生ローンを免除すると発表した。
アメリカでは、学生ローンを借りて進学した人たちが、卒業後に多額の負債に苦しむことが社会問題になってきた。
しかし多くの共和党の議員たちは、政府の学生ローン免除に強く反発。自分で学費を支払った人たちにとって不公平な政策だ、などSNSやニュース番組で厳しく批判している。
しかし、批判する政治家たちもPPP(Paycheck Protection Program :給与保護プログラム)と呼ばれる中小企業向けローン免除を受けてきた。
ホワイトハウスは公式Twitterで「借金を支払わなくてもいい、と政府が言うのは完全に不公平なこと」と述べるマージョリー・テイラー・グリーン議員の動画をシェア。
「マージョリー・テイラー・グリーン議員は、18万3504ドル(約2500万円)のPPPローンを免除された」とコメントした。
PPPは、新型コロナの感染拡大の影響を受けた中小企業を支えるために、2020年に導入された大型経済対策だ。借りた額の60%を従業員の給与支払いに使った場合、返済が免除される。
プロパブリカのデータベースによると、グリーン議員の家族が経営する建設会社は、2020年に借りた18万2000ドル(約2480万円)のローンを返済を免除された。免除額は、利子も含めて18万3504ドルになる。
ホワイトハウスは、学生ローン免除を批判する他の議員の免除額もツイートしている。
ホワイトハウスのツイート:マット・ゲイツ議員は、48万2321ドル(約6600万円)のPPPローンを免除された
ホワイトハウスのツイート:マイク・ケリー議員は98万7237ドル(約1億3500万円)のPPPローンを免除された
ホワイトハウスのツイート:ケヴィン・ハーン議員は100万ドル(約1億3600万円)のPPPローンを免除された
ホワイトハウスのツイート:マークウェイン・マリン議員は140万ドル(約1億9100万円)以上のPPPローンを免除された
ホワイトハウスのツイート:バーン・ブキャナン議員は230万ドル(約3億1400万円)以上のPPPローンを免除された
このうちの1人、マークウェイン・マリン議員は「オクラホマの農業や牧場経営者、小ビジネスのオーナーや教師たちが、アメリカ中のアイビーリーグ出身弁護士や医師たちの借金を支払う必要はない」とコメントしている。
しかしホワイトハウスによると、ローンを免除される90%が、年収7万5000ドル(1000万円)以下の低中所得層だ。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。