新しく仕事の世界に乗り出そうとする新卒者であれ、仕事を変えようかと考えているベテランであれ、成功へと続く道に向かおうとするのは、勇気が要ることかもしれません。パワフルで影響力のある人々からアドバイスを受けることは有益でしょう。
ビジネス向けSNS「LinkedIn」ブログの「If I Were 22(もし私が22歳だったら)」シリーズでは、ビジネス界の超大物たちが、自分の長年にわたる努力と、華やかな成功、そしていくつかの過ちから学んできた知恵を共有してくれています。
このシリーズに登場した、影響力を持つ人々の9割ほどは、「はじめは思いもよらなかった仕事」をするようになった、と述べていますが、それはなぜなのでしょうか。以下にご紹介する女性たちからのアドバイスに、その答えがあるかもしれません。
■スージー・オーマン(「The Suze Orman Show(スージー・オーマン・ショー)」の司会を務めるカリスマ的ファイナンシャルプランナー)が、お金について語る。
「お金はあなたの価値を決めません。あなたがお金の価値を決めるのです。20代で社会に出て、お金を稼ぎ始め、収入が増えていけば、そのお金で何が買えて何ができるのか、あれこれ考えるのは当然です。ただし、そのせいでお金は、必要以上にあなたの人生を支配するようになります。お金をいくら稼ぐのかではなく、手にしたそのお金でどんな人生を築きあげるのかが大切なのです」
■マーサ・スチュワート(メディア、出版、商品販売など多角的な事業を行なう「Martha Stewart Living Omnimedia」社創業者)が、根気強さの大切さについて語る。
「貫き通してください。諦めてはいけません。自分の考えを主張しつつ、柔軟性を持ちましょう。あなたが思う通りのかたちで成功が訪れることなど、ほとんどありません」
■エリザベス・ウォーレン(アメリカの上院議員。破産法の専門家で、銀行批判の急先鋒として名高い。大統領選の候補者にも名前が挙がっている)が、「不測の事態」と心の余裕について語る。
「自分の考えにこだわるあまり、予想外の事態を否定してしまってはいけません。自分の考えにこだわるあまり、ありそうもないチャンスが向こうから訪れた時に、検討するのを躊躇してはいけません。そして、自分の考えにこだわるあまり、物事の途中で壁にぶつかったり、問題が降りかかったりした時に、計画を見直したり立て直したりするための勇気、品位、柔軟性を失ってはいけません。計画があろうとなかろうと、予期せぬ出来事が受け入れられるよう、心に少しの余裕を持ちましょう。後悔しないはずです」
「中途半端な気持ちでは、飛躍的な進歩などありえません。飛躍的な進歩を遂げるには、目の前の仕事に、心と頭すべてで打ち込むことが必要なのです。自分の情熱を見つけ、それにしがみついてください。今の自分にたどり着く上で何が自分を突き動かしてきたのか、それを忘れてはいけません」
■サリー・クローチェック(米大手投資銀行メリル・リンチならびに証券会社スミス・バーニーの元ウェルスマネジメント部門社長。仕事を持つ女性のネットワーク「85 Broads」オーナー)が、初めて仕事を持った時の悩みについて語る。
「あなたにとってうまくいくことと、うまくいかないことは何でしょうか? 好きなことと嫌いなこと、得意なことと不得意なことは何でしょうか? 自分に合った仕事のスタイルと合わないスタイル、あるいは、情熱を感じる対象と何の興味も持てない対象は何でしょうか? こうしたことを記録し続けましょう。自分の望む条件がすべてそろう可能性は、初めての仕事どころか、その後、何度転職したとしても、とても低いのです。ですから、ひたすら探し続けなければなりません」
[Alanna Vagianos(English) 日本語版:遠藤康子、合原弘子/ガリレオ]
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