写真家のヘンリー・ハーグリーブス氏とケイトリン・レヴィン氏は、「悪名高い歴史上の独裁者たちがどのような食生活を送っていたか」というテーマの写真集を制作しようとしていた。さらに、独裁者たちが、自らに反抗的な人々を罰するための手段として、どのように食料を利用していたかについても興味を持っていたという。
しかし2人は、そのプロジェクトを始めてすぐに、飢えと飢えがもたらす苦しみは、現在も世界中で拡大している問題だということに気がついた。
そこで2人は制作の方針を変更し、世界各地の裕福な人たちが食べている贅沢な食事と、貧しい人たちの質素な食事とを並べてみることにした。テーブルクロスの上に並べられた食事は、特権階級の人たちの食事を表し、テーブルクロスが敷かれていない部分に置いてある粗末な食事は、貧困層の代表的な食事だ。
「実際に自分も席についている気持ちで、テーブルの上の食事をよく観察して欲しいと思っています。そして『持てる者と持たざる者』の間にある、目に余るほどの格差を実感して欲しいのです」と、ハーグリーブス氏はハフポストUS版の取材にメールで答えた。
「Power Hungry」と名付けられた同シリーズは現在、ニューヨーク市ブルックリン地区にあるアートスペース「Air Circulation」で公開中だ。以下に、彼らの作品のサンプルをご紹介しよう。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:丸山佳伸、合原弘子/ガリレオ]
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