高校生向けの学習サイト「TED-Ed」が、食べた物が脳の機能にどんな影響を与えるのかを教えてくれる動画を作った。
当然のようにも思えるけれど、私たちが食べた物は脳に影響する。だけど具体的にどんな影響があるんだろう。それにどんなものを食べれば脳にいい?
それを「TED-Ed」は最近の研究を元に、わかりやすく教えてくれる。
1. 脳のほとんどは脂肪。きちんと機能し続けるために、食べ物からの脂肪を必要としている
脳からすべての液体を取り除くと、残りの大部分は脂質(脂肪)だ。それ以外の物質はグルコース、微量栄養素、アミノ酸、タンパク質。それらの物質は、私たちが食べた物から栄養を供給されている。
脳を健康に保つためには脂肪酸を多く含む、ナッツや種、脂の多い魚などをたくさん食べよう。脂肪酸は新しい細胞膜を作るのを助ける。またアメリカのメリーランド大学メディカルセンターによれば、これらの食品は脳の機能の衰えを防ぐ。
2. ぐっすり眠るために、食べない方がいいものとは
夜中に眠れなかったり、ランチの後に眠くなることがある? もしかしたら、脳がその日食べたものを不満に思っているのかもしれない。
アメリカ国立睡眠財団によると、夜寝る前に脂っぽい食事をとると、目が覚めてしまう。油っぽくて重たい食事は消化に時間がかかるからだ。ソフトドリンクやチョコレートに含まれるカフェインも眠れない原因だ。
3. 脳はトランス脂肪酸が嫌い
揚げ物や、加工して焼いた食品によく含まれている「トランス脂肪酸」は、摂りすぎると脳に悪影響を与える。
研究から、トランス脂肪酸が記憶力を低下させる可能性があることがわかっている。また、トランス脂肪酸をたくさん摂取すると、脳が小さくなる傾向があるという。トランス脂肪をたくさん含む食品を控えると、あなたの脳(それにウエストも)は喜ぶだろう。
4. 気分にも影響する可能性がある
オメガ3脂肪酸、マグネシウム、トリプトファン、葉酸、その他のビタミンBを多く含む食事を摂ると気分が良くなることが、研究でわかっている。具体的には、フルーツ、野菜、タンパク質、青魚などオメガ3が豊富な食べ物、それに穀物などの複合炭水化物だ。一緒に十分な水を摂取すると、気分と健康が向上する可能性がある。
集中力を持続させ、いい気分を保つために、精白された小麦を使ったパンやデザートなどの高血糖の食品は避けた方がいい。こういった高血糖の食品は、脳の血糖値を急上昇させる。一方、マメや全粒粉の食品など、複合炭水化物は、血糖値をゆるやかに上昇させ、集中力を維持するのに役立つ。
脳を活性化させるために、食べ物も選んだ方がよさそうだ。
「TED-Ed:食べたものは脳にどんな影響がある?」(英語)
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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