ホエールウォッチングでクジラを見ているつもりの人々は、実は逆に、クジラから見られているのかもしれない。
アルゼンチンで、ホエールウォッチングのボートの真下にクジラがいる写真が撮影された。ちょうどこのとき、写真家のジャスティン・ホフマン氏が水中にいて、この驚くような瞬間を撮影できたのだ。
ホフマン氏によると、写真は母親クジラで、そのそばを子どもクジラが1頭泳いでいたのだという。
ホフマン氏は「Daily Mail」の記事で、「好奇心が強いセミクジラの子どもと一緒に泳ぐのは神経がすり減った。母クジラに疎ましく思われて、約4.5mの尾で打たれるのではないか、そうなれば助からないという思いがずっと頭にあった」と語っている。
「しかし、時が経つにつれて双方が落ち着いた。クジラたちはわれわれに興味を示し、近寄ってきたりした」
野生生物の写真家であるホフマン氏は、アルゼンチン当局から、大西洋に面したバルデス半島に近い保護区のラグーンで、クジラと一緒にダイビングする許可を得ていた。
南半球に住むセミクジラ(ミナミセミクジラ、southern right whale)は毎年、バルデス半島沖の暖かい海域に集まり、ここで子どもを育てる。
[Sara Gates(English) 日本語版:緒方亮/ガリレオ]
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