インドネシアで見つかった死んだクジラの胃の中から、ポリ袋やカップなど1000点以上のプラスチックごみが出てきた。重さは計6キロになるという。CNNなどが11月20日、報じた。
CNNによると、見つかったのは体長約9.5メートルのマッコウクジラ。ワカトビ国立公園内にある、カポタ島沿岸で発見された。
胃の中からは、ポリ袋やペットボトル、サンダルのほか、プラスチック製のカップ115個、1000本以上のひもが入った袋などが見つかった。
BBCによると、世界自然保護基金(WWF)の専門家は「死因は解明できなかったが、実にひどい現実だ」とコメントしている。
観光地として有名なこのエリアでは、プラスチックごみが海洋生物に悪影響を与えるとの懸念が強まっていたという。
プラスチックごみの廃棄量は年々増え、国連環境計画(UNEP)は2018年6月、2015年時点で3億トンに達したと発表した。影響は、陸地から1000キロ以上も離れた深海まで及んでいるといい、UNEPは各国に対し、使い捨てプラスチックの使用を減らすよう求めている。