関東から九州はさわやかに晴れますが、北日本は天気が崩れそう。特に北海道は、日中は雨や雷雨、夜は暴風・高波、そして雪に注意が必要です
■ 寒冷前線の通過 北日本や北陸で雨
きょうは、低気圧が急速に発達しながら、日本海からオホーツク海を進むでしょう。低気圧からのびる寒冷前線が、北日本を通過する見込みです。
北海道や東北では、朝7時の時点で、すでに雨雲のかかっている所があります。日中は、雨が降ったりやんだりするでしょう。カミナリを伴ってザッと降ることもありそうです。落雷や、竜巻などの突風にも注意が必要です。
北陸でも次第に雲が厚みを増し、夕方ごろから雨や雷雨となるでしょう。
朝7時現在の雨雲の様子(クリックすると最新の様子が見られます)
■ 低気圧が発達 前線の通過後には強い寒気も
低気圧が発達しながら進むと、等圧線の間隔が狭くなり、風が強く吹きます。北海道では、今夜はじめ頃からあすにかけて、非常に強い風が吹くでしょう。また、海は大しけとなりそうです。暴風・高波に警戒してください。
また、低気圧や前線の通過後には、上空に12月並みの強い寒気が流れ込むでしょう。今夜からあすにかけて、北海道の日本海側とオホーツク海側を中心に、雪が降る見込みです。平野部でも雪の積もる所がありそうです。
東北でも、あすにかけて山沿いを中心に雪がまじるでしょう。標高の高い所は積雪になりそうですので、お出かけの予定がある方は、冬用のタイヤを準備した方が良いでしょう。
■ 関東から九州は秋晴れ 沖縄は雲が多め
関東から九州は、日中は広く秋晴れとなるでしょう。最高気温は9月下旬から10月上旬並みの所が多く、日差しの下では汗ばむこともありそう。調整のしやすい服装でお出かけを。夜は、近畿の日本海側や山陰で、雨の降る所があるでしょう。
一方、沖縄は雲が広がりやすいでしょう。このところスッキリしない天気が続いていますが、あすになれば、ようやく晴れ間が戻りそうです。
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気象予報士
「どんなときでも、天気予報だけは必ず見る」NHK岐阜放送局のキャスター時代、取材に伺った職人さんから聞いた言葉です。天気次第で、仕事の進め方や作品の出来が変わってしまうとのこと。以前から「人の役に立つ情報を伝えたい」と考えていた私は、「これだ!」と思い、気象予報士を目指すことになりました。
その後、NHK名古屋放送局キャスターや中部支社での解説・予報業務を経て2015年春より日直予報士の一員に。
読んでくださった皆さんに、少しでも「役に立った」と思ってもらえる記事を目指します!