こんにちは、または初めまして、とりあえずビールと申します。
ゲルマン人の夫との生活などについて書いております。現在は日本に住んでおります。
先日、次男のお食い初めをしました。直前までうっかりすっかり忘れてたのですが(次男ごめんよ...)二人目だったので食器もあるし、日本でしたので二日前にアマゾンで鯛を注文して余裕で間に合いました。
日本はお宮参りに始まりお食い初めやら一升餅やら七五三などなど節目節目に子どものイベントがありますがドイツは少ないように思いました。強いて言えば、生まれてすぐに行う幼児洗礼くらい?でもこれはキリスト教徒だけだし、やっぱり少ないかも...
長男のときはドイツに住んでたので、お宮参りも勿論できませんでしたしお食い初めも諦めてました。
しかし、やっぱ思い出作り大事!と生後3ヶ月に入ってから急に思い立ち無理矢理決行しました。
なぜ無理矢理か。食器と歯固めの石は実家の両親に送ってもらえるからいいとして、まず、お食い初めの主役?である真鯛がベルリンで気軽に手に入らない。
尾頭付きの鯛ってどこで買えるの?という疑問から始まりました。日本ではどこのスーパーでも必ず魚売り場がありますが、ドイツでは大きめのスーパーやショッピングモールなどに行かないとピチピチの鮮魚は買えませんでした。うちの近所のスーパーは小さかったので鮮魚は切り身すら売っておらず、下処理された冷凍のもののみ。もっとも日本でもお食い初め用の鯛は小さなスーパーでは手に入りにくいかとは思いますが。
更に夫の実家は魚を食べる習慣が無く、食べても冷凍の白身魚のフライくらいだっとういう。あまり魚に縁の無い家庭だったようですので尚更尾頭付きの鯛が買える場所など分からない。
真鯛のドイツ語訳を辞書で調べてもよく分からなかったので、とりあえず片っ端から大きめの魚屋に聞いてみようと言うことになり数件メールで問い合わせたら、真鯛は無いけどヨーロッパヘダイというものならあるヨ!という回答をくれたところがあったのでそちらで購入。ちなみにベルリンで一番大きいデパートでした。およそ800グラム!で20ユーロくらい(約2500円)。「日本の特別なセレモニーに使うから必ず尻尾と頭は付けたままで!」と夫に念を押しといてもらいました。
どデカい魚を焼いた経験も無くドイツで魚焼きグリルなどもなかったのですが、自宅のオーブンで適当に焼いたら美味しく頂けました。ビギナーズラックでしょうか。お味は真鯛とほぼ変わらなかったと思います。たぶん。
一般的には祖父母も同席してその家族の年長者に食べさせる役をやってもらうようですが、夫の実家も遠かったので夫婦二人(+赤子)だけ。そして姉さん女房。あら?年長者ってあたし?ということで母親であるワタクシが食べさせました。
メニューは和洋折衷。豚汁やパプリカのマリネやほうれん草の胡麻和え、あとちょうど春先だったのでその時期ドイツで旬のホワイトアスパラガス。うちの夫はハードな和食が苦手なゲルマン人なのです。
赤ちゃん本人にとってはどうでも良かったかもしれませんが...異国で日本の儀式をするというのもなかなか良い思い出となりました。
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