居酒屋チェーン大手の「ワタミ」は、外国人観光客向けの新しいタイプの店舗を展開する方針を固めた。和食と日本酒をメニューの中心とするほか、客が浴衣を着たり、そば打ちを体験したりもできるようにするという。
9月17日のNHKニュースによると、ワタミは大手旅行会社の「エイチ・アイ・エス」などと提携。11月に、東京・六本木に1号店をオープンする計画だという。
■ワタミは外国人に人気なの?
電通の「ジャパンブランド調査2015」によると、海外20カ国・地域で行ったアンケート調査では、海外からの訪問客が日本に来て一番やりたいことの1位は、「日本食を食べる」ことだった。そのなかでも、何を食べたいかについては、「寿司」「刺身」「天ぷら」「ラーメン」などが上位に入った。
2014年12月26日放送の「なんでもワールドランキング ネプ & イモトの世界番付」(日本テレビ系)が、日本にいる300人、外国人の4000人にアンケートをしたところ、「外国人が選ぶ 好きな外食チェーン店ランキング」の5位に、ワタミがランクイン。
その理由について、カナダ出身の女性は「みんなでいっぱい注文してシェアするから。7〜8時間くらい(ワタミに)いる」と回答。ロシア出身の女性は「ワタミの玉子焼きはす〜ごい最高!」と話した。
番組によると、ワタミの居酒屋では4カ国語に対応できるメニューが店内に常備されており、外国人向けのガイドブックにも紹介されているという。そのガイドブックには、「非常にリーズナブルで、ものすごい数のメニューがある。刺し身や海苔巻き、焼き鳥、餃子などを提供している」などと紹介されており、様々な日本食が一度に楽しめることも人気になっているようだ。
同番組で紹介された10位までのチェーン店は次のようになっており、専門メニューを提供する店が多かった。
1位:サイゼリヤ
2位:吉野家
3位:すき家
4位:松屋
5位:ワタミ
6位:CoCo一番屋
6位:スシロー
8位:鳥貴族
9位:大戸屋
10位:てんや
なお、ワタミは2014年3月、外国人もターゲットにした和食カジュアルダイニングとして「炉ばたや銀政」をオープン。9月には寿司メニューを強化した2号店を、六本木店にオープンさせた。
2014年8月放送のワールドビジネスサテライトによると、それまでの居酒屋から新業態に変わった「炉ばたや銀政」の銀座店では、月間売り上げが1.4倍に伸びたという。
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