若田光一さん「準備は万全」4度目の宇宙へ 日本人初の国際宇宙ステーションの船長に就任【動画】

日本人として初めて国際宇宙ステーションの船長を務める宇宙飛行士の若田光一さんが、11月7日、ロシアの宇宙船「ソユーズ」で4度目の宇宙飛行に臨む。最終点検で問題がなければ、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から日本時間で午後1時14分に、若田さんの乗ったロケットが打ち上げられる。
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日本人として初めて国際宇宙ステーションの船長を務める宇宙飛行士の若田光一さんが、11月7日、ロシアの宇宙船「ソユーズ」で4度目の宇宙飛行に臨む。最終点検で問題がなければ、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から日本時間で午後1時14分に、若田さんの乗ったロケットが打ち上げられる。若田さんを含む3人の宇宙飛行士は打ち上げの約6時間後には国際宇宙ステーションにドッキング。3人は半年間の長期滞在をするという。NHKニュースでは以下のように伝えている。

滞在中、若田さんは、高性能カメラを使ったすい星の撮影や、無重力が生物に与える影響を調べる実験を行うほか、日本とベトナムが共同開発した超小型衛星の放出などに当たり、後半の2か月程度は、日本人として初めて、宇宙ステーションの船長を務める予定です。

(NHKニュース「若田さんを乗せるソユーズ 発射台に」2013/11/05 15:35)

bizmash!によると、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、若田光一さんが搭乗するソユーズ宇宙船の打ち上げの様子を、インターネットでライブ中継する。日本時間の7日12時15分ごろからバイコヌール宇宙基地での打ち上げを約75分間にわたって配信す。さらに同日21時から、国際宇宙ステーションに到着した宇宙船のハッチオープン、宇宙ステーションへの入室、交信イベントを約90分間にわたって配信する予定だ。

国際宇宙ステーションの船長は2000年からアメリカとロシアが交代で務めてきたが、2009年に滞在飛行士が6人に倍増したことで、他の参加国からも選ばれるようになった。2009年のベルギー、今年3月のカナダに続いて3人目の就任だ。船長の役割について、MSN産経ニュースは次のように報じている。

船長はコマンダー(指揮官)と呼ばれ、滞在飛行士のうち1人が任命される。日常の主な仕事は、全員の作業や健康の状態を把握した上で地上管制局と打ち合わせを行い、実験や船外活動などの計画を調整する管理業務だ。

(MSN産経ニュース「若田さん 来月7日、ISSへ出発 日本人初の船長の重責」2013/10/28 08:00)

若田さんは11月6日、バイコヌール市内のホテルで打ち上げ前の最後の記者会見。他の宇宙飛行士とともに感染予防のガラス越しに意欲を語った。

若田さんは「準備は万全。健康状態も良好で、良い意味で緊張を感じる。仲間の2人は経験豊か。成功に向けて一人一人の能力を引き出して、チームとして良い成果を出せるよう頑張りたい」と抱負を語った。

(朝日新聞デジタル「若田船長「準備万全、良い緊張感ある」 打ち上げ前会見」2013/10/23 06:43)

2014年2月にロシアで開催されるソチ五輪を記念して、ソユーズロケットにはソチ五輪のロゴマークが描かれているほか、聖火トーチも国際宇宙ステーションに運ばれる予定だ。

【UPDATE】若田さんのソユーズロケットは予定通りに無事に打ち上げられた。JAXAによると、日本時間11月7日午後7時27分に国際宇宙ステーションにドッキング。午後9時40分にハッチを開き、若田さんら3人の乗組員がステーションに入室する予定だ。(2013/11/07 20:30)

【※】日本人初の国際宇宙ステーションの船長に就任する若田さんへの思いをコメント欄にお寄せください。

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