お笑い芸人で女優の渡辺直美が、ファッション誌「VOGUE イギリス版」で「日本女性に対する固定観念を破壊している」として大々的に取り上げられた。
世界的アパレルブランド「GAP」のモデルに起用された渡辺直美を深堀りした同記事。760万人という日本一のInstagramフォロワー数を抱える直美の存在感の大きさを伝えた。また、彼女の投稿は笑いの中にも「真剣なインスピレーション」があると綴られている。
■「私が私であるのは、私が直美だから」
「西欧社会から見たアジア人女性への固定観念を壊していることについてどう感じている?」というVOGUEイギリス版の問いかけに対し「固定観念を変えていくことは絶対的に重要だと思う」と答えた直美。
さらに、そもそも日本人であることで何かを判断するのではなく、個人で判断してもらえるような社会にしていきたいと話した。
「私が私であるのは、私が直美だから。どこで生まれたかは関係ない。そんな風に考える社会になって欲しい。私はただ、自分を個人として見て欲しい」
直美はこれまでも、女性は痩せている方がいいという固定観念を覆し、日本女性に勇気を与える存在としてワシントンポストなどで取り上げられてきた。VOGUEアメリカ版は、直美を「日本版ビヨンセ」と称し、世界中の女性をインスパイアし続けるビヨンセになぞらえた。
■GAPのPR動画は「誇らしい」
1月29日から販売が始まるGAPの新商品「ロゴ・リミックス・コレクション」のモデルに起用された直美。ファンであることを公言する歌手のSZAらとともにPR動画に登場した。
50年近くにわたり、世界的に親しまれるGapの歴代ロゴを "リミックス(再編集)" した『ロゴ・リミックス・コレクション』が本日より新宿フラッグス店で先行発売スタート!1/29オンラインストア、1/30全国のGapストアで取り扱い開始!キャストには日本から渡辺直美さんが!#GAPLogoRemixpic.twitter.com/WGu0fUM0Av
— Gap Japan (@Gap_JP) 2018年1月25日
VOGUEイギリス版にPR動画の撮影について聞かれると「本当に誇らしい瞬間だった」と振り返った。
「これまでファッションとは、痩せている人だけが楽しめるものだと思っていたし、ファッション業界からはそうしたメッセージが送られてきていたと思う」と話し、世界的ブランドの取り組みに期待をにじませた。
「私は、大きめサイズの女の子の代表として選ばれたと思う。この動画を見た全ての人が、どんな体型でも自分の着たいものを着ていいんだと感じてくれると嬉しい」
■「英語勉強しておけばよかった...」
ファッション、国民性など、あらゆる事がらに対する固定観念が変わっていくことを望むと語った渡辺直美、30歳。「20歳の頃に知っておきたかったことは?」という問いに対して「英語を勉強しておくべきだった」と応じた。
「言葉はとても大事。いつか、英語を使って自分自身の声で私自身を表現できるようになりたいです」
「私個人として」生きる——。その自然なスタイルで、多くの日本人に支持されている直美。彼女の力強いメッセージは世界にも届きはじめた。
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