VOGUEの編集長、アナ・ウィンター(EDUARDO MUNOZ / REUTERS)
これまで特定の大統領候補を支持することはなかったファッション誌Vogueが、伝統を破って「民主党の大統領候補ヒラリー・クリントン氏を支持する」と発表した。
「Vogueは、アメリカ合衆国大統領候補のヒラリー・クリントンを支持します」
同誌は、ドナルド・トランプ氏がアメリカにとって大きな危険になると考え、クリントン氏支持を表明した。編集者たちは次のように綴っている。
「Vogueはこれまで、特定の候補を支持したことはありません。編集長が、自分たちの政治的姿勢を明らかにすることはありましたが、雑誌として、選挙を取り扱うことは一切ありませんでした。しかし、今回の選挙結果がもたらしうる危険やこれからの歴史を考慮した時、私たちはこれまでのやり方を変える必要があると感じました」
「クリントン氏は非の打ち所がない、と考えているわけではありません。しかし知性と多くの経験を持つ彼女は、透明で安定した希望の持てる国を作るでしょう」
また、クリントン氏が移民政策や人種問題、LGBTや女性の権利を守るためにとってきた立場も評価している。
同誌がクリントンを推すもう一つの理由は「女性大統領」を実現させることだ。
「女性が参政権を手にしたのは1920年。それから約1世紀もたって、ようやく女性が国を率いていくという可能性が見えてきました。選挙は別として、前向きに将来を考え、新しい考えを受け入れるというアメリカの理想を追い求めましょう」
今回の大統領選挙では、Vogueだけではなく、多くの雑誌や新聞がこれまでの伝統を破ってクリントン氏支持を明らかにしている。
これまでに、特定の大統領を支持したことがないWired誌やForeign Policy誌、それに共和党を支持してきたアリゾナ・リパブリック紙やシンシナティ・エンクワイヤラー紙などが、クリントン氏を支持する立場を表明した。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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