日本文学研究者で「スッキリ」などのテレビ番組でコメンテーターとしても活動するロバート キャンベルさんが、井上陽水さんの楽曲全50作を英訳し、一冊の本にまとめた。その名も『井上陽水英訳詞集』(講談社)。
「夢の中へ」「傘がない」「とまどうペリカン」など、“陽水ワールド”全開の歌詞は、どんな風に英語に置き換わったのだろうか。
歌詞を英訳する、という営みの過程で浮かび上がる様々な「疑問符」。
ちょっと待って、その動作の主体は“I”なの?それとも “We”なの?
「こんな夜」って、どんな夜?
そもそも、これは、「今」の話?10年前の話?それとも………
こうした問答から立ち上がってくる、言葉のあたらしい顔、姿かたち、佇まい。
日本語を英語にして、もう一度立ち返ってみた日本語は、私たちの目にどう映るのだろうか。
ノンフィクションライターの石戸諭さんが、キャンベルさんに話を聞きに行った。約90分に及んだ濃密なやりとりを、インタビュー動画として紹介する。
Part1 なぜ陽水の歌詞を英訳したのか?
Part2 日本語の「余白」を考える
Part3 時代が変わる 意味が揺れ動く