南米ベネズエラで暴動が起きている。カラボボ州で警察署内で放火が起きるなど混乱が広がり、少なくとも68人が死亡したと海外メディアが報じている。
BBCによると、暴動は、囚人が3月28日にマットレスに火をつけたことから始まった。
ある囚人の親族は、たくさんの囚人が煙を吸い込んだことで死亡したと話した。
州当局者は、暴動の混乱の中で警察官1人が銃で打たれたと伝えている。
警察は、暴動のニュースを聞きつけて警察署に集まった囚人の親族たちを追い払うため、催涙ガスを撒いている。
地元は検察長はTwitterで、「州検察は、たくさんのベネズエラ国民を悲しませたこの痛ましい惨事で一体何が起きたのか、詳細に調べることを約束する」とつづった。
ロイター通信などによると、ベネズエラ刑務所は、囚人がすし詰め状態で収容され、武器や薬物が蔓延していることで知られている。死者が出る暴動も珍しくない。
囚人は、数十年にわたって無法状態に置かれている。薬物を乱用し、マシンガンや大型銃を振りかざし、当局の警備も機能していない。
囚人の権利を訴える活動家は、「警察当局は、あまりに危険で囚人の牢屋の監視ができていないため、囚人が脱走していることにも気がついていない」と、ロイター通信の取材に対して答えた。