ウッズ、復活のタイガー・チャージ。 全英オープン最終日にミラクルショットを連発

一時は単独で首位に躍り出ましたが、惜しくも6位タイで終了
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第147回全英オープン最終日、3番ホールでアイアンショットを打つタイガー・ウッズ=2018年7月22日、スコットランドのカーヌスティ
GLYN KIRK via Getty Images

男子ゴルフメジャーの全英オープン最終日に、タイガー・ウッズ(42)が、復活の「タイガー・チャージ」を見せた。

背中のケガや度重なる手術で選手生命が危ぶまれていたウッズは、2017年冬にツアー復帰。今回、3年ぶりに全英オープンの舞台に戻ってきた。

1、2日目の予選をイーブンパーで終え、決勝ラウンド最終日を通算5アンダーで迎えた。試合前にはTwitterで「日曜日には、メジャー・チャンピオンシップのチャンスがある」と強気に構えていた。

この日、前半は4、6番ホールでバーディを決め、ノーボギーの通算7アンダーで折り返した。この猛烈な追い上げにより、最終組が7番ホールをまわったところで単独首位に躍り出た。

奇跡のバンカーショット10番ホール

好調に折り返してきたものの、ウッズは10番ホールのティーショットがバンカーにはまってしまう。

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ウッズのミラクルショットが起きた10番ホール
the open official HPより

だが、バンカーショットとなった第2打、なんとボールは小川を越えて、グリーン手前に運ばれた。日本ではこの時点で深夜0時をまわっていたが、Twitter上では、あまりの衝撃的なショットにテレビから目が離せない人が続出した。

惜しくもバーディを逃し、このホールをウッズはパーであがった。しかし、この後の11、12番ホールでダブルボギー、ボギーと来て単独首位を明け渡し、4アンダーに落ちて調子が崩れていったかに見えた。

粘りのロングパットで再び浮上

だが、ウッズはここで終わらない。なんと14番ホールのグリーン上でウェッジを取り出し、カップそばに寄せたあと、バーディを獲得。5アンダーで優勝争いに戻ってきた。

《全英オープン最終日》

🚨TIGERALERT🚨

タイガー14番バーディ🐦優勝争いに戻ってきました#タイガーウッズ#GOTIGER#寝ないで全英#GN放送中#TheOpen #golfnetwork#全英オープン

— ゴルフネットワーク (@golfnetwork_jp) 2018年7月22日

日本時間午前2時前にはイタリアのフランチェスコ・モリナーリ(35)が7アンダーで単独首位となったものの、6アンダーにはマキロイのほか、昨年優勝したジョーダン・スピース(24)ら6人が並び、だれが優勝してもおかしくない事態に。

最後まで予想のつかない展開に、Twitter上では寝るタイミングを逸してしまった人たちの声が続々と上がっていた。

タイガーが凄過ぎて寝れない#全英ゴルフ

— 残像さん (@petit_moguler) 2018年7月22日

優勝は安定のプレーを見せたF・モリナーリ

ウッズは5アンダーになってから、すべてのホールでパーとなり、優勝にはあと1歩届かなかった。10年ぶりメジャー15勝目は、おあずけとなった。

大混戦となった全英オープンを制したのは、2バーディ、ノーボギーで安定感を崩さず、我慢強く乗り切ったF・モリナーリ(35)。イタリアに初めてのメジャータイトルをもたらした。

日本人選手は、1オーバーの小平智(28)が35位タイに。川村昌弘(25)が2オーバーの37位タイと続いた。