【初心者向け】3分でわかるアメリカ大統領選挙の仕組み

2020年の投票日は11月3日。それまでの主な3つのプロセスをおさらいしよう。
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2020年はアメリカ大統領選の年。候補者選びの初戦となる党員集会が2月3日、アイオワ州で開催される。
Associated Press

2020年は、大きな1年になるー。

夏には、4年に1度のオリンピックが東京にやってくる。
11月には、海を越えたアメリカで、同じ4年に1度の大統領選挙が行われる。

2020年のアメリカ大統領選の投票日は11月3日。

まだまだのように感じるが、すでに候補者の討論会など、大統領選に向けた動きは始まっている。

そして2月3日(現地時間)には、2020年アメリカ大統領選における候補者選びの初戦となる、党員集会がアイオワ州で開催。それを皮切りに他の州でも予備選挙や党員集会などが続くことになるー。

アメリカの大統領選のプロセスは、非常に長く、複雑。

そこで、アメリカ大統領選の主な仕組みと、そのスケジュールを紹介しよう。


主な3ステップ

予備選挙と党員集会:2月〜6月

アメリカは共和党と民主党による二大政党。夏の全国党大会で、それぞれが、党の代表となる大統領・副大統領候補を決める。そこに向けて、候補を固めていくプロセスと言えるのが、予備選挙と党員集会だ。


夏の全国党大会に出席する一般党員の州の代表となるのが「代議員」。予備選挙・党員集会では、一般党員が支持する候補者を選び、その候補者の支持を表明している代議員を間接的に選出する。


予備選挙と党員集会のどちらで代議員を選ぶかは州ごとに異なっているが、今は予備選挙が一般的。予備選挙は通常の選挙のような方法で、党員集会は政党主導で行われる議論を経て、投票で決められる。

 

全国党大会:7〜8月
この予備選挙や党員集会で選ばれた代議員が、共和党と民主党の大統領および副大統領の公認候補を指名する集まりが全国党大会だ。

 

大統領選挙 投票日:11月3日
2020年の選挙で、一般の有権者が投票するのが、この11月3日。これで事実上、次期大統領が決まるが、実際は有権者の声を代弁する「選挙人」という人たちがおり、彼らが一般投票の結果を受けて後日改めて投票する仕組みとなっている。

選挙人は各州の人口などによって割り当てられていて、合計で538人。例えば人口の多いカリフォルニア州は55人、逆に少ないモンタナ州では3人と行った具合だ。殆どの州では、勝った候補がその州の割り当て数を総取りする。最終的に、アメリカ全土で選挙人の過半数を得た候補者が当選する。

この選挙人制度によって、前回選挙では、一般の総得票数ではヒラリー候補のほうが多かったにも関わらず、トランプ大統領が勝利した。それはトランプ氏が選挙人が多く激戦の州で勝利したことによる。

 

ーーさて、ひととおりの流れと仕組みは分かっただろうか?

これらの知識と共に、これから約1年に渡るアメリカ大統領選挙を楽しみたい人のために、今後の大統領選主要スケジュールを記載する。このリストと共に、2020年のアメリカ大統領選を追ってみてはいかがだろうか。

 

2020年 アメリカ大統領選挙スケジュール

 

2月3日
アイオワ州党員集会(候補者選びの初戦)

2月11日
ニューハンプシャー州予備選

2月22日
ネバダ州党員集会

2月29日
サウスカロライナ州予備選

3月3日
スーパーチューズデー(人口最大のカリフォルニア州や2番目のテキサス州などの予備選・党員集会が集中する、いわばやま場)

3月〜6月
各州で予備選や党員集会が続く

7月13日〜16日
民主党全国大会(ウィスコンシン州ミルウォーキー)

8月24日〜27日
共和党全国大会(ノースカロライナ州シャーロット)

9~10月
共和党と民主党の候補者によるテレビ討論会(通常3回)
候補者らが政策について、自らの意見を主張し、討論する場

11月3日
大統領選挙  一般有権者による投票・開票


2021年
1月20日
大統領就任式

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Maya Nakata / Huffpost Japan

11月5日夜9時(日本時間)から、モーリー・ロバートソンさん、長野智子さんとともに議論します。また、これまでアメリカの「ラストベルト(さびついた工業地帯)」を訪ね歩き、今回も現地で取材をしている朝日新聞機動特派員の金成隆一さんと中継をつなぎ、投票直後の「アメリカ」を伝えていただきます。

番組はこちらから⇒ https://twitter.com/i/broadcasts/1lDGLylbnRQJm

(時間になったら自動的にはじまります。視聴は無料です)