イギリスのリスク評価会社メイプルクロフト社は10月末、「第6次気候変動脆弱性指数」で、「2025年までに地球温暖化の影響を最も大きく受けやすい国々」を発表した。
メイプルクロフト社の研究者たちは、193の国々を3つの領域に関して評価した。異常気象にさらされる可能性、気候変動の影響と闘う各国の能力、異常気象と関係した健康や農業自給率などの分野における国民の意識だ。さらに、各国の数値に従って、「極めて高い」「高い」「中位」「低い」というリスクレベルを割り当てた。
ハフィントン・ポストに提供された報告書によると、リスク格付けで最高レベルである「極めて高い」に位置づけられた国は、バングラデシュ、ギニアビサウ、シエラレオネ等だ。世界の都市の中で気候変動の影響を最も受けやすいとされたのは、ダッカ(バングラデシュの首都)とインドの主要都市ムンバイだ。
中国は、大気汚染の問題を抱えてはいるが、気候変動に関しては、極めて高いリスクにさらされる国々の1つとは考えられていない。しかし、メイプルクロフト社は中国のリスクを「高い」に格付けし、200カ国弱の中で61位にランキングした。
インデックスの反対側では、アイルランド、ノルウェー、アイスランドという北ヨーロッパの国々がリストの最下位を占めている。これらの国々では、「野心的な」エネルギー・気候目標も掲げている。
今年前半に発表された別の報告書では、米国の沿岸部は今後、同国の他地域に比べて最も大きな打撃を受けるだろうと警告されていたが、メイプルクロフト社のインデックスによれば、全体としての米国は比較的リスクが低い(193カ国中158位にランクされている)。
[Sara Gates(English) 日本語版:松田貴美子/ガリレオ]
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