ロシア軍撤退を求める国連決議。加盟193カ国の投票の内訳は?【ウクライナ侵攻】

賛成が141カ国と過半数。ロシアなど5カ国が反対したほか、47カ国が棄権・無投票でした。
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3月2日に開かれた国連総会の緊急特別会合で、ロシア軍の完全撤退などを要求する決議案が賛成多数で採択された。
Carlo Allegri via Reuters

ロシア軍のウクライナ侵攻を受けて国連総会が3月2日、緊急特別会合を開いた。ロシア軍の完全撤退などを要求する決議案を141カ国の賛成多数で採択した。決議に法的拘束力はないが、軍事行動を許さない国際社会の姿勢を示す意味合いがある。

国連の発表によると決議は、ロシアに「国際的に認められた国境内のウクライナの領土からすべての軍隊を直ちに、完全かつ無条件に撤退させる」ことを要求するものだった。賛成は加盟193カ国の過半数にあたる141カ国と過半数を占めた。

反対票は5カ国。当事者であるロシアのほか、ベラルーシ、シリア、北朝鮮、エリトリアだった。中国、インドなど35カ国が棄権。ベネズエラなど12カ国が無投票だった。国際社会の多くが軍事侵攻を非難する中でも、これらの国はロシアに配慮した形となった。

■加盟193カ国の投票、その内訳は

朝日新聞デジタルCBSニュースによると国別の投票の内訳は以下の通り。

■反対(5カ国)

ロシア、ベラルーシ、シリア、北朝鮮、エリトリア

■棄権(35カ国)

アルジェリア、アンゴラ、アルメニア、バングラデシュ、ボリビア、ブルンジ、中央アフリカ共和国、中国、コンゴ、キューバ、エルサルバドル、赤道ギニア、インド、イラン、イラク、カザフスタン、キルギス、ラオス、マダガスカル、マリ、モンゴル、モザンビーク、ナミビア、ニカラグア、パキスタン、セネガル、南アフリカ、南スーダン、スリランカ、スーダン、タジキスタン、ウガンダ、タンザニア、ベトナム、ジンバブエ

■無投票(12カ国)

アゼルバイジャン、ブルキナファソ、カメルーン、エスワティニ、エチオピア、ギニア、ギニアビサウ、モロッコ、トーゴ、トルクメニスタン、ウズベキスタン、ベネズエラ

■賛成(141カ国)

アフガニスタン、アルバニア、アンドラ、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、豪州、オーストリア、バハマ、バルバドス、ベルギー、ベリーズ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ボツワナ、ブルガリア、カンボジア、カナダ、チリ、コロンビア、コスタリカ、クロアチア、キプロス、チェコ、コンゴ民主共和国、デンマーク、ドミニカ共和国、エクアドル、エストニア、フィジー、フィンランド、フランス、ガンビア、ジョージア、ドイツ、ガーナ、ギリシャ、グレナダ、グアテマラ、ガイアナ、ハイチ、ハンガリー、アイスランド、インドネシア、アイルランド、イスラエル、イタリア、ジャマイカ、日本、キリバス、クウェート、ラトビア、リベリア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マラウイ、マルタ、マーシャル諸島、ミクロネシア、モナコ、モンテネグロ、ミャンマー、オランダ、ニュージーランド、ニジェール、北マケドニア、ノルウェー、パラオ、パナマ、パプアニューギニア、パラグアイ、ペルー、ポーランド、ポルトガル、カタール、韓国、モルドバ、ルーマニア、セントクリストファー・ネビス、サモア、サンマリノ、シンガポール、スロバキア、スロベニア、スペイン、スリナム、スウェーデン、スイス、東ティモール、トンガ、トリニダード・トバゴ、トルコ、ツバル、ウクライナ、英国、米国、ウルグアイ、バーレーン、ベナン、ブータン、ブラジル、ブルネイ、カーボ・ベルデ、チャド、コモロ諸島、コートジボワール、ジブチ、ドミニカ、エジプト、ガボン、ホンジュラス、ヨルダン、ケニア、レバノン、レソト、リビア、マレーシア、モルディブ、モーリタニア、モーリシャス、メキシコ、ナウル、ネパール、ナイジェリア、オマーン、フィリピン、ルワンダ、サンタルチア、セントビンセント・グレナディーン、サントメ・プリンシペ、サウジアラビア、セルビア、セーシェル、シエラレオネ、ソロモン諸島、ソマリア、タイ、チュニジア、アラブ首長国連邦(UAE)、バヌアツ、イエメン、ザンビア