ファーストリテイリングは6月10日、のカジュアル衣料品店「ユニクロ」が秋冬向けの新商品を5%程度値上げすることを明らかにした。衣料品の原材料となる綿やウールなどの価格が上昇していることに加え、円安の影響で海外で加工した商品を輸入する際のコストが増えているため。同社がほぼ全ての商品を一斉に値上げするのは初めて。47NEWSなどが報じた。
中国などでの大量生産で低価格を実現し、デフレでも成長を続けたユニクロが値上げに踏み切ることになる。競合チェーンに値上げの動きが広がり、デフレ脱却の流れに弾みがつく可能性がある。
秋冬の新商品は今夏以降に投入する予定。ジーンズなどのズボンには伸縮性のある素材を積極的に取り入れる。
(47NEWS「ユニクロ、秋冬物5%値上げへ 原材料高と円安で」より 2014/06/10 09:07)
ユニクロは今年4月の消費税率の引き上げの際、商品の価格に増税分を転嫁したが、その後も売り上げが前の年の同じ時期を上回る状況が続いていた。秋冬物に続いて、来年以降の春夏物などでも同様の価格対応をする予定。
一部は7月からとなるが、8月以降順次、主力の新商品を投入し、切り替えていく。新商品では、ジーンズなどのズボンで伸縮性のある素材を増やしたり、フリースなどの上着では保温性を高めるなど、機能面を向上させることで、消費者の理解を得たいとしている。
(MSN産経ニュース「ユニクロ、8月から秋冬物5%値上げ 4月の増税転嫁に続き」より 2014/06/10 09:45)
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