©2021「梅切らぬバカ」フィルムプロジェクト
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女優の加賀まりこ主演、塚地武雅と親子役で初共演した映画『梅切らぬバカ』（11月12日公開）の予告編が解禁された。女優の天海祐希から「太陽の様な母親珠子さんは、私まで優しく包み込んでくれた」とのコメントも添えられている。
本作は、和島香太郎監督が脚本も手がけ、地域コミュニティとの不和や偏見といった問題を取り入れながら、母親・珠子（加賀）と自閉症を抱える息子・忠男（塚地）が社会の中で生きていく姿、何気ない日常、その揺るぎない親子の絆をあたたかく丁寧に描いた作品。
予告編では、梅の木がある庭で珠子が忠男の髪を切るシーンから始まる。珠子は正直が取り柄の占い師で、初対面でも一言目から「離婚の相談でしょ？ 後悔のオーラを纏ってるわ」とズバッと言ってしまう。自閉症を抱える忠男は、几帳面で毎朝決まった時間に起き、朝食をとり、家を出る。近くの乗馬クラブで、大好きな馬にあいさつするのも日課だ。都会の古民家で寄り添い暮らす親子2人の何気ない日常が、ユーモラスに描かれていく。
しかし、ある日、ぎっくり腰になった忠男とそれを支えようとした珠子は2人で床に倒れ込んでしまう。「このまま共倒れになっちゃうのかね…？」という、この先を案じた珠子の印象的なせりふが響く。そして、悩んだ末に珠子は忠男のグループホーム入居を決めるのだった。最後は「忠さんがいてくれて、母ちゃんは幸せだよ」という珠子の力強いせりふの後、天海のコメントが表示される。
良いことばかりではないけれど、ただ2人寄り添い一緒に笑って過ごすありふれた毎日こそが人生の宝物だというメッセージが、珠子の想いと重なり胸に迫る予告編に仕上がっている。
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