ゲイ・プライド・パレードの参加者を襲撃した後、逮捕、連行されるイシャイ・シュリセル容疑者 (AP Photo/Sebastian Scheiner)
イスラエルの首都エルサレムで7月30日、LGBTの権利向上を求める「ゲイ・プライド・パレード」にユダヤ教徒超正統派の男が乱入し、パレード参加者にナイフで切りつけ、6人が負傷した。CNNなどが報じた。
AP通信によると、イシャイ・シュリセル容疑者は2005年にも同じパレードで3人を負傷させる襲撃事件を起こして逮捕され、最近出所したばかりだった。
救急隊員のエリ・ビンさんによると、負傷した6人の若者のうち2人が重傷だという。目撃者はテレビ局「チャンネル2」の取材に「襲撃した男はパレードの列に乱入し、次々と人を刺しました。警察官が跳びかかって男を逮捕しました」と語った。もう一人の目撃者イシャイ・アビオールさんによると、叫び声が上がり、3人が地面に倒れ血を流していたという。スキリセル容疑者は近くにあるスーパーマーケットに身を潜め、パレートが通りすぎようとした時に飛び出して襲撃したとみられる。
エルサレムで毎年行われるゲイ・プライド・パレードは先月テルアビブで行われた10万人参加の同様のパレードよりも規模が小さく、抑制的なものだ。イスラエルの超正統派の一部は同性愛を敵対視しており、ゲイ・プライド・パレードはユダヤ教過激派と、リベラルで世俗的な多数派との対立の原因となっている。
ASSOCIATED PRESS
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