ゲイ・プライド・パレードにユダヤ教徒の男がナイフで襲撃 6人重軽傷

エルの首都エルサレムで7月30日、ゲイ・プライド・パレードにユダヤ教徒超正統派の男が乱入し、パレード参加者にナイフで切りつけ、6人が負傷した。
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Ultra Orthodox Jew Yishai Schlissel is detained by plain-clothes police officers after he stabbed people during a gay pride parade in Jerusalem on Thursday, July 30, 2015. Schlisse was recently released from prison after serving a term for stabbing several people at a gay pride parade in 2005, a police spokeswoman said. (AP Photo/Sebastian Scheiner)
ASSOCIATED PRESS
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ゲイ・プライド・パレードの参加者を襲撃した後、逮捕、連行されるイシャイ・シュリセル容疑者 (AP Photo/Sebastian Scheiner)

イスラエルの首都エルサレムで7月30日、LGBTの権利向上を求める「ゲイ・プライド・パレード」にユダヤ教徒超正統派の男が乱入し、パレード参加者にナイフで切りつけ、6人が負傷した。CNNなどが報じた。

AP通信によると、イシャイ・シュリセル容疑者は2005年にも同じパレードで3人を負傷させる襲撃事件を起こして逮捕され、最近出所したばかりだった。

救急隊員のエリ・ビンさんによると、負傷した6人の若者のうち2人が重傷だという。目撃者はテレビ局「チャンネル2」の取材に「襲撃した男はパレードの列に乱入し、次々と人を刺しました。警察官が跳びかかって男を逮捕しました」と語った。もう一人の目撃者イシャイ・アビオールさんによると、叫び声が上がり、3人が地面に倒れ血を流していたという。スキリセル容疑者は近くにあるスーパーマーケットに身を潜め、パレートが通りすぎようとした時に飛び出して襲撃したとみられる。

エルサレムで毎年行われるゲイ・プライド・パレードは先月テルアビブで行われた10万人参加の同様のパレードよりも規模が小さく、抑制的なものだ。イスラエルの超正統派の一部は同性愛を敵対視しており、ゲイ・プライド・パレードはユダヤ教過激派と、リベラルで世俗的な多数派との対立の原因となっている。

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超正統派のユダヤ教徒イシャイ・シュリセル容疑者がゲイ・プライドのパレードを横切る。この直後、コートの下からナイフを取り出し、パレード参加者に切りつけた。\n(AP Photo/Sebastian Scheiner)
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警官がシュリセル容疑者を取り押さえ、ナイフを奪い取る\n(AP Photo/Sebastian Scheiner)
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シュリセル容疑者に刺された負傷者を介抱するパレード参加者\n(AP Photo/Sebastian Scheiner)
Lior Mizrahi via Getty Images
負傷したイスラエル人の治療にあたる救急隊員\n (Photo by Lior Mizrahi/Getty Images)
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事件発生直後、急いで現場から立ち去るパレード参加者たち\nAFP PHOTO / THOMAS COEX (Photo credit should read THOMAS COEX/AFP/Getty Images)

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