ウクライナ衝突、21人死亡 反政府デモ、最悪の惨事に
親ロシア路線のヤヌコビッチ政権に退陣を求めるデモが続くウクライナの首都キエフで18日から19日未明にかけて、治安部隊とデモ隊が激しく衝突し、少なくとも21人が死亡した。昨年11月にデモが始まってから最悪の惨事となり、国際社会は懸念を深めている。
ロイター通信などによると、死者のうち7人が警官。死者の多くは銃弾を受けており、負傷者も数百人にのぼる。発砲が誰によるものなのかは不明だ。
18日、キエフ市中心部のサッカースタジアム近くに反政府勢力が築いたバリケードを警官隊が突破し、反政府勢力が拠点としている市中心部の「独立広場」に向かった。これに対してデモ隊が火炎瓶や投石で対抗した。デモ隊は議会や与党本部に向かい、そこでも激しい衝突が相次いだ。
ロイター通信は、18日深夜、治安部隊が独立広場に迫っていると伝えた。広場周辺では積み上げられた木材やタイヤが炎上した。
(朝日新聞社提供)
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