ウクライナのロシアとの国境に近い東部3都市で6日、親ロシア派のデモ隊が州庁舎を占拠し、親欧州連合(EU)派の政府から批判を浴びている。
デモ隊はドネツクとルガンスクの州庁舎に侵入し、ロシア国旗を掲げてロシア編入を問う住民投票を要求した。インタファクス通信によると、ウクライナ第2の都市ハリコフの庁舎も占拠された。
ウクライナのアバコフ内相はフェイスブックで、武力を行使せずに東部の秩序を回復すると宣言した上で、ロシアのプーチン大統領と、ウクライナの大統領を解任されたヤヌコビッチ氏を批判。「プーチン氏とヤヌコビッチ氏の指示で、分離主義者による東部の混乱が発生した」と糾弾した。
ウクライナ議会の広報担当者によると、トゥルチノフ大統領代行は首都キエフで治安責任者を集めた緊急会議を行ったという。[ドネツク/キエフ 6日 ロイター]
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