イギリスの10代の少女3人が、過激派組織ダーイシュ(イスラム国)に参加するため、トルコ経由でシリアに向かった可能性があることがわかった。ロンドン警視庁は2月20日、少女らの写真を公開する異例の処置を取り、情報提供を呼びかけている。
3人はイスラム教徒が多く居住するロンドン東部の、「ベスナル・グリーン・アカデミー」に通う同級生。1人が16歳で、他の2人は15歳だ。同校からは2014年12月にも、ダーイシュ支配地域へ向かったとみられる生徒がおり、3人はその生徒と親しくしていたとみられる。
3人は17日の午前8時ごろに家を抜け出し、ガトウィック空港から午後0時40分発の飛行機でトルコに向かったことが確認された。ロンドン警視庁は「彼女たちがまだトルコにいるなら、家族のもとに返せる可能性がある」としており、SNSなどを使って接触を試みている。
同庁テロ対策指令部長のリチャード・ウォルトン氏は、「多くの若い女性がイスラミック・ステート(イスラム国)に向かうことを懸念している」と述べた。専門家によると、ダーイシュの支配地域に向かう若い女性は、戦闘員と結婚して子供をもうけるなどの役割だけでなく、最前線で戦ったり、インターネットによる広報活動を行うなどの役割も担うと考えられるという。
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