人間も野菜も果物も、見た目で判断してはいけないのかもしれない。
見た目が悪い野菜や果物は、いつでも影の存在だ。安い値段で売られのはまだいい方で、廃棄されてしまうものも少なくない。
しかし私たちは、見た目が悪いというだけで、実は素晴らしい野菜や果物を捨てていたのかもしれない。
果樹園を営むエライザ・グリーンマンさんが「見た目が悪い野菜や果物の方が、味の面でも栄養の面でも優れている可能性がある」と考えている。グリーンマンさんが、果樹園の傷や汚れのあるりんごを調べたところ、傷のあるりんごの方は無いりんごに比べ、2〜5%糖分が多く含まれていた、とアメリカの公共放送NPRが伝えた。
傷やへこみがある野菜や果物は、ぶつかったり傷付いたりと、何らかのつらい経験をしている。そうしてストレスを感じると、野菜や果物はたくさんの栄養・抗酸化物質が含むスーパーフルーツ、スーパーベジタブルになるのではないか、とグリーンマンさんは説明する。
2010年に行われたある研究では、傷や汚れのあるりんごに栄養、抗酸化物質がたくさん含まれていることが確認された。また別の研究では、傷のあるりんごには最大で20%多くのフェノール類が含まれていることがわかった。フェノール類が多いと、より高い抗がん作用が期待できると考えられる。
これはリンゴだけに言えることではない。
菌類に感染したぶどうの葉やイタドリには、より多くの抗酸化物質が含まれていることがわかっている。
見た目の悪い野菜や果物が、実はスーパーフードなのかもしれない。見た目だけでは中身はわからない。変な野菜や果物にもっと積極的に手をのばせば、食品ロスも減らせるだろう。
「形の悪い野菜や果物の方が優れている」ニューヨークマガジンの動画(英語)
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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