全日本柔道連盟(全柔連)の上村春樹会長が、7月30日午後に東京都文京区の講道館で開かれる臨時理事会で辞任表明した。時事通信が報じている。
全柔連では、女子日本代表での暴力指導や助成金の不正受給など不祥事が相次ぎ、上村会長は責任を取る形で4月に一度は辞意を表明した。だが、6月には意見を翻して続投を表明。改革に道筋をつける10月めどに辞任する方針を示していた。
しかし、公益法人を審査する内閣府公益認定等委員会は7月23日、上村会長を呼び出した。8月末までに責任の所在を明らかにし、適切な措置を講じて体制を再構築するよう求める勧告書を手渡した。事実上の辞任勧告だった。
共同通信によると、上村会長は後任会長が決まるまで指揮を執るが、8月末を期限にするという。藤田弘明、佐藤宣践両副会長、小野沢弘史専務理事、村上清事務局長も8月中に辞任し、一連の不祥事で管理責任を問われていた執行部は総辞職に追い込まれることになった。