大統領選直前、アメリカの大学はどんな雰囲気? UCLA留学生に聞いてみた

UCLAでは、選挙特番を見ながら開票の行方を見守るイベントが開催される。
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Ami Suzuki

アメリカ大統領選まで残すところあと1日。「史上最悪の選挙戦」とも評された今回の選挙だが、国の将来を担うアメリカの若者たちも選挙の行方には高い関心を持っているようだ。クリントン氏か、それともトランプ氏か…次期大統領が決まる瞬間を見ようと、11月8日には各大学でイベントが開催される。

大票田のカルフォルニア州でも、選挙に向けて盛り上がりを見せている。カルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)では8日、4つのテレビ局の選挙特番を見ながら投票結果を見守るイベント「Election Night Watch Party」が開催される。さらに翌日の9日には、選挙結果を受けて将来のアメリカについて議論するイベント「Post - Election Discussion」も開かれる。

選挙直前、アメリカの大学はどんな雰囲気なのか。UCLAに留学中の鈴木愛海さん(21)に話を聞いた。

――いよいよ大統領選ですが、UCLAの大学構内はどんな雰囲気ですか?

選挙は原則自分の実家の近くで投票することになっていますが、ほとんどの学生が寮で暮らしていたり、キャンパス近くのアパートを数人でシェアして暮らしています。そのため、学校の近くの投票するために、キャンパスで手続きをしている学生の姿をよく見かけました。

留学生はアメリカ国民ではないので投票そのものはできないのですが、アメリカの政治体制や選挙についてのセミナーがあり、それには留学生も参加できます。ちなみに「学生寮」は1つだけではありません。寮はいくつもあり、それ以外にホールなどがあるエリアに暮らしています。

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大学構内の様子

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学生寮の地図

大統領選の期間内には、学内にヒラリー氏やトランプ氏の等身大パネルなどが設けられたり、投票手続きを促す"Resister to Vote(選挙登録をしよう)"と書かれたポスターもあり、選挙への関心の高さが伺えました。

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――過去3回のテレビ討論も、いろいろな意味で話題になりました。学生たちはどんな反応でしたか?

そうですね、PCで討論の様子を見ている生徒が多いように感じました。そして、すぐにメッセージアプリ「Snapchat」で感想を投稿していました。中には画面に向かって怒鳴りつけている生徒もちらほらいて…怖かったです(笑)。

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――周りの友達との会話の中で、大統領選が話題にのぼったりしますか?

私が留学生ということもあり、選挙の話題は全く出ません。というのもアメリカでは、宗教や政治の話題を親しい人以外の前ではあまり話さないという「暗黙の了解」があるからなのかもしれません。政治学専攻の友達から、「日本で大統領選挙の話題は上がるの?」という質問を受けたくらいです。そのときは、トランプ氏とクリントンの政策の違いやそれぞれの支持者の特徴を詳しく解説してくれました。

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今回の大統領選ですが、実は中間考査の時期と選挙期間が被っています。アメリカでは投票方法などを解説するパンフレットと一緒に、候補者のマニュフェストが送られてくるのですが、中間考査の対策をしながらマニュフェストを読む時間はなさそうでした。ただ、投票日の直前の週末には何の課題も出されなかったのは興味深いと思いました。

面白いと思ったのは、候補者を風刺する動画数の違いですね。YouTubeなどにアップロードされている動画の数は、クリントン氏よりもトランプ氏のほうが多い印象です。

――選挙結果の行方を見守るイベント「Election Night Watch Party」に参加されるそうですね。

次のアメリカ大統領が決まる瞬間に現地にいられるというのは、非常にワクワクしています!このパーティに参加するのは、おそらく政治に興味のある人たちだと思うので、彼らに色々と質問をぶつけるのが楽しみです。

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