打首獄門同好会という3人組バンドが注目を集めている。2004年に結成し、2018年3月にはインディーズバンドながら、日本武道館でワンマンライブを成功させた。
■打首獄門同好会とは?
打首獄門同好会はギターヴォーカルの大澤敦史さん、ドラムの河本あす香さん、ベースのjunkoさんから成る3人組のバンド。2004年に結成され、2006年から現メンバーとなった。
2018年12月に、メンバーのjunkoさんの誕生日を祝う「junkoさんお誕生日会」で、junkoさんが他のメンバーより20歳以上年が離れていて、還暦を迎えたことを突然発表し、世間を驚かせた。
音楽のジャンルは「生活密着型ラウドロック」と呼ばれている。
■「生活密着型ラウドロック」とは?
「ラウドロック」は、ロックの種類のひとつで、ヘヴィメタルのように曲調が激しいことが特徴。
打首獄門同好会は、ラウドロックとして、「米や肉を好きな思い」、「寒い日の朝、布団の中から出たくない感情」など身近なテーマを扱うことから、「生活密着型ラウドロック」と呼ばれている。
その歌詞は、「もう布団の中から出たくない 布団の外は寒すぎるから」や「風呂入って速攻寝る計画」という日常で誰しもが感じる「あるある」を歌にしたもの。
さらに、「日本の米 We want 米 至宝の愛 真っ白に炊きたてご飯が輝く」や「何食べたい?肉食べたい カルビ ロース サーロイン スネ ヒレ ハラミ レバー マルチョウ ハツ タン」という食べ物への愛を歌にしたものが多い。
■名前の由来は?
「打首獄門同好会」という印象的な名前はなぜ付けられたのだろうか。
先ずは、バンド名の意味を新明解国語辞典(第六版)で紐解いてみよう。
打首は、「昔、刀で首をきり落とした刑」。獄門は、「(牢獄の門の意)江戸時代、斬首された重罪人の首を一定の場所において、人目にさらしたこと。またその刑罰」。同好は、「趣味や興味の対象が同じであること(人)」となっている。
単純に考えれば、「刀で首をきり落としたり、その首を人目にさらしたりした刑罰へ興味をもつ人たち」と解釈できる。物々しすぎるバンド名だ。
名前の由来は公式サイトに記載されている。
バンド結成時に、ドラムの河本さんが「なんか和風な名前がいい・・・たとえばチョンマゲトリオとか」と言い、チョンマゲトリオだけは避けたいと考えた大澤さんが、「『打首獄門同好会と、切腹愛護団体と、終生遠島協同組合、どれがいい』と初代ベーシスト高山明に詰め寄って決まっただけの話である」とのこと。
大澤さんが、候補となった3つの言葉を思いついた理由は「和風な名前と考えて、大澤家の親父さんがよく見ていた遠山の金さんの台詞から適当に引用しただけ」と述べている。