Elon Muskが、完全自動運転に必要なハードウェアを今後Teslaの全モデルに装備すると発表したとき、オーナーは将来自分の自動運転TeslaをUberやLyftのために使うことはできない、という但し書きがついた。代わりにTesla自身の乗り合いサービス、Tesla Networkを使ってオンデマンドで車を貸し出すことができる。TeslaのQ3決算電話会見でMuskは、これをUberへの威嚇だと指摘する主張に言及した。
電話会見で、Tesla NetworkはTesla自身の収益事業として考えられているのか、それとも車の購入インセンティブや市場シェア拡大のための付加価値なのかという質問に対して、Muskはどちらか一つというものではないと答えた。
「実際にはどちらも少しずつある」とMuskは会見で語った。「これは、車の所有コストを著しく軽減すると共にTeslaの収入源でもある。しかし収入の大部分はオーナーに渡る」
さらにMuskは、これをTeslaがUber(および他の相乗りサービス)と競合するための計画ではないかとする評論家の意見についても語った。
「Tesla対Uberの戦いとして描かれているが、実際にはTesla対Uberではない。ユーザー対Uberだ」
Muskが、Tesla Networkを所有者が自分の車で収益化をはかる手段として考えていることは明らかだ。そして、UberやLyftに車を提供して収益の一部を渡すよりも多くの収入を得られる条件が提示されるに違いない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)
(2016年10月27日TechCrunch日本版「イーロン・マスク、Tesla Networkについて:「これはTesla対Uberの話ではない。人々対Uberだ」」より転載)
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