シドニーの人質事件でUberのタクシー料金が4倍に 需要急増時に価格を上げるシステムに批判が殺到

12月15日の午前にシドニーの中心街CBD(Central Business District)で人質事件が起こったとき、配車サービス「Uber」の価格が一時的に急騰した。需要急増時に価格を高騰させる同社のシステムが作動したからだ。

12月15日の午前にシドニーの中心街CBD(Central Business District)で人質事件が起きたとき、配車サービス「Uber」の価格が一時的に急騰した。

多くの人々が急いで同地区から去ろうとしたことで需要が急増し、サージ・プライシング(Surge Pricing)と呼ばれる、需要急増時に価格を高騰させる同社のシステムが作動したからだ。

これにより、同社の最低料金は一時的に、通常の4倍にあたる100オーストラリアドル(82.50米国ドル)になった、とニュースサイトMashableは伝えている

これに対して、ソーシャルメディア上ではすぐさま批判が巻き起こった。

「ソフトウェアとしては優秀でも、人間的な反応は無理なようだ」(Uberの価格が事件後急騰したと伝えるMashableの記事に対するコメントとしての投稿)


Uberシドニー社は、事件から約3時間後にTwitter上で、以下のような投稿を行った。

「私たちはCBD地区での事件を懸念しています。値段が上がったのは、(Uberシステムに)接続しているたくさんの運転手たちに対して、同地区にいるお客をもっとたくさん運ぶよう奨励するためです」


その約30分後、Uber社は、同地区から去ろうとする人々に対して無料サービスを提供するとツイートした。同社はその後、2回にわたって同じ内容を繰り返し投稿している(以下に掲載)。Uber社は、高い料金を払った乗客には払い戻しを行うと述べ、料金の表示が高いままになっているのは運転手がCBD地区に入ることを奨励するためだ、と説明した。

「CBD地区から去ろうとするUberサービスは無料になります。価格が高いままになっているのは、運転手がCBD地区に入ることを奨励するためです」


Uber社はTwitterで、サージ・プライシングのシステムは自動で作動すると説明した。そして、同社は事態に気がついたあと、修正を行ったとも説明した。

「サージ・プライシングのシステムは自動的に働きます。価格が上がっていることに気がついた時点で、我々はサージ・プライシングを停止し、サービスの無料提供を始めました」


文末スライドショーでは、Uberについて画像で紹介している。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:ガリレオ]

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