アメリカ陸上短距離界のスター、タイソン・ゲイ選手(34)の15歳の娘が10月16日未明(現地時間)、ケンタッキー州で銃で撃たれ死亡した。
警察が発表した目撃者情報によると、トリニティー・ゲイさん(15)は16日午前4時ごろ、アメリカ・ケンタッキー州レキシントンにあるレストランチェーンの駐車場にいた。地元メディアのLEX 18 Newsは、トリニティーさんが首を撃たれ、地元の病院で死亡が確認されたと報じた。
トリニティーさんは、タイソン・ゲイ選手が通った同じ高校で陸上選手として活躍していた。
フロリダ州に住むゲイ選手は、愛娘の死にショックを隠せなかった。「とても混乱している。先週、秋休みで一緒に過ごしたばかりだった。なんてことだ。何が起きたのかさっぱり分からない」と、地元メディアに語った。
トリニティーさんの母親も、同じように心痛を口にした。
「彼女は何も悪くない。彼女は何も悪くない」。ショーシャナ・ボイドさんはニューヨーク・デイリー・ニュースの取材に対し、こう話した。「銃を撃つのをやめて、誰を傷つけているのか分かってほしい。犠牲になるのは不運な巻き添えを食らった人たちだ。そういうことを分かっていない」
警察によると、犯行に関与した2台の車のうち1台を特定し、容疑者の2人を拘束した。警察は16日の時点でもう1台の車の行方を追っている。
タイソン・ゲイ選手はレキシントン出身で、2007年の世界陸上選手権大阪大会で3つの金メダルを獲得した。2012年のロンドン・オリンピックでは、400mリレーのアメリカ代表として出場、銀メダルをもたらしたが、2013年に薬物の陽性反応が出て、1年間の出場停止処分を受けていた。
ハフポストUS版に掲載されたものを翻訳、要約しました。