台風〇号、号数や名称はどうやって決まる?台風に名前を付ける理由とは

次の台風25号は「コンレイ」。カンボジアのある少女の名前
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宇宙から撮影した台風の映像。画像はイメージ写真です。
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毎年、夏から秋にかけて猛威を振るう台風。現在は、新たに台風25号が発生し、フィリピンの東を西北西に進んでいる。

聞きなれすぎてあまり考えてこなかったが、そもそも台風っていつから1号が始まるのか?

台風1号はいつから?そして何号まで?

気象庁のホームページによると、台風は毎年1月1日以降に最も早く発生した台風を第1号としている。

夏に出てくるイメージが強いが、2018年の台風1号ボラヴェン)は、なんと1月3日に発生。1951年に統計を取り始めてから、3番目の早さだった。南シナ海を西寄りに進み、日本に上陸することはなかった。

気象庁では、1号のあとは発生順に番号を付けていく。一度衰えて「熱帯低気圧」になった後、再び盛り返して台風に戻った場合は、同じ番号を付ける。

観測史上もっとも遅く発生した台風は、2000年の台風23号(ソーリック)。12月30日午前9時に台風となり、翌年の1月5日に消滅した。

意外にも、台風は1年中発生しているが、特に多くなるのは夏から秋にかけてとみられる。気象庁によると、年間の平均発生数は25.6個という。

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なんで名前を付けるの?

台風には、一つずつ名前がついている。10月1日午前10時現在、北海道を通過中の台風24号はチャーミー(Trami)。ベトナムの花の名前だ。

台風に名前を付ける流れは、アメリカから来ている。アメリカでは、ハリケーンに名前を付けることで、どのハリケーンであったのか区別して混乱を防ぎ、また親しみやすい名前を使うことで、市民に覚えてもらいやすく、関心を引くための効果を期待していたという。

以前は、アメリカの気象学者らが、自分の妻やガールフレンドの名前を付ける風潮が広まり、女性名が多かった。しかし1979年からは、男女同権に反するということで、男女名が交互に付けられるようになった

アジア名も2000年から

気象庁のホームページによると、以前はアメリカが英語名(人名)を付けていた。

しかし2000年から、「自分たちの地域で起きた台風は、自分たちでつけよう」ということで、北西太平洋や南シナ海の領域で起きた台風には、日本を含むアジア中心に、14の国と地域が加盟する台風委員会が、「アジア名」を付けている。

アジア名は、動物や植物、おとぎ話に出てくる人の名前のほか、星座などがそれぞれの国や地域で使う言葉で表されている。

名前は140個用意され、カンボジアで像を意味するダムレイ(Damrey)を1番目として、順番に使っている。台風の年間発生数を考えると、5年ほどで1巡することになる。

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sutiporn somnam via Getty Images

日本は星座の名前を付けており、テンビン、ヤギ、ウサギ、カジキ、カンムリ、クジラ、コグマ、コンパス、トカゲ、ハトである。

また、大きな災害をもたらした台風などは、台風委員会に加盟する国や地域からの要請を受けて、その名前を以後の台風に使用しないように変更することがあるという。

台風25号は、伝説の少女の名前

10月1日現在、フィリピンの東にある中心気圧955hPaの台風25号は、コンレイという名前がついている。

コンレイはカンボジアの民話に出てくる鬼の娘で、気象庁のホームページには、「伝説の少女の名前」とある。