2日午前6時現在、台風12号は東シナ海をゆっくりと北上中。九州と四国はすでに大雨となっている所があり、さらに今日から明日にかけても局地的に非常に激しく降る恐れ。土砂災害、川の増水や氾濫に一層の警戒を。
台風12号 動きが遅い
台風12号の特徴は、中心から離れた所(特に東~南側)で雨・風が強いこと。
九州と四国には活発な雨雲がかかり続けています。
午前8時までの24時間に
高知県の鳥形山で388ミリ、
愛媛県の成就社で 276.5ミリ、
宮崎県の神門で256ミリなど、
山の南~南東側の斜面を中心に大雨となっていて、
土砂災害の危険性が高くなっている所もあります。
四国に活発な雨雲
この台風の動きは遅いため、
九州と四国は今日このあとも活発な雨雲がかかり、
同じような所で断続的に激しい雨が降る恐れがあります。
明日3日の午前6時までの24時間に降る雨の量は、いずれも多い所で、
九州南部で150ミリ
九州北部と四国で250ミリと予想されています。
雨は明日にかけても続き、さらに雨の量が増える見込みです。
これまでの大雨で地盤の緩んでいる所もあり、土砂災害に一層の警戒が必要です。
川の増水や氾濫、低い土地の浸水にも警戒して下さい。
これまでの大雨で、電車の運転見合わせや高速道路の通行止めなど、
交通機関に影響が出ており、さらに拡大する可能性もあります。
気象情報にくわえ、交通情報にもお気をつけ下さい。
また、九州の東シナ海側を中心に、強い風、高い波にも十分な注意が必要です。
■ 台風から離れていても、大雨に注意
台風周辺の暖かく湿った空気の影響で、全国的に大気の不安定な状態が続いています。
昨日の午後は本州の所々で雨雲が発達。
福島県の南相馬市では1時間に約100ミリの雨が降ったとみられ、
「記録的短時間大雨情報」が発表されました。
今日も、中国地方から東北地方にかけて、午後はあちらこちらで雨や雷雨になる見込み。
特に、関東甲信では局地的に非常に激しい雨が降る恐れもあります。
屋外のレジャーは、空模様の急な変化に十分にお気をつけ下さい。
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気象予報士
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