日本に接近中の台風24号は、今週末に先島諸島付近を通過した後、週明けにかけて日本列島を直撃する可能性が高まってきました。
先島諸島から東シナ海に進んで、東に進路を変える進路は、去年9月に九州に上陸した台風18号と似ている点が多くあります。
■ 去年の台風18号との類似点 ■
・東シナ海で勢力が強まる
・進路を東に変えて急加速
・広いエリアで暴風に警戒
東シナ海で勢力が強まる
去年の台風18号は、海面水温が高い東シナ海で発達のピークを迎えました。
今回の台風24号も沖縄の南で一旦、勢力を弱めたものの、先島諸島から東シナ海に進む中で再び勢力を増すと予想されます。
その分、勢力を保った状態で日本列島に近づきそうです。
進路を東に変えて急加速
どちらも秋の台風らしく、急に速度を上げて日本付近を北上します。
東シナ海を北上中は自転車並みの速度で進んでいたものが、上空のジェット気流に乗ることで、自動車並みに加速します。
日本に近づくに連れて、スピードが上がって急に近づいてきますので、対策は早め早めに行うようにしてください。
広いエリアで暴風に警戒
どちらも強風域の直径が1000kmを超える大型台風で、台風の中心から離れたところでも暴風のおそれがあります。
去年の台風18号でも、台風の進路から遠い横浜で30.3m/s、仙台で28.3m/s、釧路で35.0m/sの暴風を観測。
今回の台風24号は、それよりも勢力が強いため、暴風のエリアがさらに拡大してもおかしくありません。
去年の台風18号は、鹿児島県に上陸した時の中心気圧が975hPaで最大風速が30m/sでしたが、今回の台風24号はこれよりも強い勢力で近づく見込みです。
台風の進路に関わらず、広域での被害が懸念されますので、早めに対策を行ってください。