台風12号、西へ進む異例の逆走 高気圧と寒冷渦で複雑化

最新の予報では東海沖から紀伊半島、西日本方面を通過するルートとなりました。

朝鮮半島から北日本方面を覆っている夏の高気圧は強い勢力を維持しています。

当初、関東や東海に接近・上陸すると見られていた台風12号は、高気圧に行く手を阻まれるような形で、南よりの進路へと変わってきました。

当初から、台風12号は東海沖を進む寒冷渦との相互作用で、28日(土)になると西よりに進路を変えると見られていました。

ただ、進路を変える位置が昨日までの予想に比べると南にシフトし、最新の予報では東海沖から紀伊半島、西日本方面を通過するルートとなりました。

各地に猛暑をもたらした夏の高気圧は中心を北に移して、朝鮮半島から日本海、北日本を覆っています。北海道や東北北部で30℃を大きく上回るなど勢力は強く、台風の北上を妨げます。

27日10時時点

28日(土)午後から29日(日)にかけては、寒冷渦の影響に加え、高気圧の縁を吹く東風にも乗る形で、西進を続けそうです。

高気圧の勢力により南北の進路のブレはまだあるため、出来るだけ最新の情報をご確認ください。