現場復帰から、もうひと月とちょっと経ちました。
1月末から会社復帰し、Readyforの仲間たちとミッションに向かって、奮闘できる喜びを毎日噛み締めています。
おかげさまで、体調も経過観察で異常なく、病気を患う前と何も変わらず過ごすことができています。なんでも食べる!飲める!
ただ、私の中では、「会社の在り方」について新しい視点が育ちました。
1、「人生100年。大切な大切な一人一人の人生を共に過ごす会社」
22歳でスタンフォード大学に留学した時、決意したことがあります。20代で社会にインパクトがあることを成し遂げる人間になろう。
最初の自分に対しての約束を果たすために、私は20代盲目的に会社を成長させること励んでいました。
若いメンバーがたくさんいる会社だったので、メンバーにも、20代は仕事に専念しよう!と言っていた気がします。
でも、病気を経験し、生きることができるということが当たり前じゃないんだ、と思った時、どういう風に毎日を生き、一度きりの人生を形作るかはとても大切なことなんだと感じました。
人生=仕事ではない。
けれど、
人生の最も大切な時間を過ごす場=仕事
なんだと思ったんです。
ほとんどの人が会社にいる時間は8時間以上だと思います。
復帰して思いましたが、平日はほぼ仕事のことしかできないと思います。
それが週5日間。しかも最も人生が美しい時を仕事と共に過ごしているのです。
だからこそ、誰と働くか、どんな環境で働くか、は本当に大切で、一人一人の人生を豊かにするために会社という空間が存在し、人生をともにできるような会社を作らないといけないと改めて感じました。
まだまだ小さな会社なので、できることは少ないですが、復帰して、少しずつこの気持ちをアウトプットすべく、休憩の時間にヨガの先生にきてもらったり、社食の導入を検討したり、朝礼の体操を始めています。
みんなが、仕事を通して、身を削るのではなく、人生の大切な時間をお客様への付加価値提供に打ち込めるような空間を作って行きたいと思っています。
2、「個人の時代だからこそ、チームでできることへ」
私がレディーフォーの原型である、チアスパという投げ銭サイトを大学生の時に作った理由は、インターネットがロングテールの人材の情報を貯めていける状況になった時に、今までスポットライトが当たらなかった人に想いやお金を届けられるようになる、というものでした。
組織の時代から個人の時代へ。いまでは当たり前に言われているし、ブランディングが大切だ!と毎日言われるような社会になったと思います。
では、会社という箱は必要なのでしょうか。私は会社を作ったときから、ずっと考えていました。
その答えの一つは、会社というのは、「自分の夢をみんなの夢にしてくれる」ものなのではないでしょうか。
私が休んでいる間も、Readyforには、多くのプロジェクトが生まれ、様々な会社とのアライアンスが誕生し、また業績も大きく成長してくれました。私が最初に描いた「誰もがやりたいことを実現できる世の中を作る」ことを実現するために、同じ意思を持った仲間が互いの長所を伸ばし、短所を補うことで、より大きな世界の実現に近づくことができました。一人じゃ到底実現できないこともみんながいるから実現できる、そのことを実感することができました。
ただ、同志といえど、出会ったばかりの人が集まり大きなことを実現するのは大変な作業。だからこそ、ベースには「信頼」が大切だと思います。そして、その信頼を醸成するための一つの方法として「無駄話をすること」ではないかと思います。
例えば、会社に行きたくないな~って思うことは誰にでもあります。その原因が例えば、彼氏と別れたとか、飲み過ぎの次の日の胃もたれだったり。(笑)自分にとっては一大事だけど、初めて聞く人にとってはバカバカしいことも、背景をわかる仲間がいれば、ちょっと会社にごまかしてくれたり(笑)サポートしてくれたり、するかもしれません。
悲しい時には一緒に泣いたり、そんな様々な日常の出来事を共有できる仲間だからこそ、信頼をベースに、日々の仕事を素晴らしいパスワークで回していけると思うし、個人では到底到達できない大きな夢を実現していけるのではないかと思います。
私は、Readyforで、信頼をベースとした組織を作り、社会へのインパクトを最大化していきたいと思っています。
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米良さんの許可を得て、2018年3月16日のnoteから転載しました。