アメリカのTwitterは11月3日、サービスルールを変更し、自殺や自傷行為の助長などは明確に違反事項だとした。日本のサービスにも適用される。
大きい変更点の1つは「暴力および身体的危害」という項目の「自殺や自傷行為」に関する部分。利用者に自殺の兆候があると報告を受けた場合は、Twitterが利用者に、メンタルヘルスパートナーの連絡先などの情報を伝える可能性があるとした。
自殺や自傷行為: 自殺や自傷行為の助長や扇動を禁じます。ある利用者に自殺や自傷行為の兆候があるという報告を受けた場合、Twitterはその人物を支援するために、さまざまな対応を行うことがあります。たとえば、その人物に連絡してTwitterのメンタルヘルスパートナーの連絡先などの情報を伝えたりします。
自殺助長を巡っては、座間市で9人の遺体が見つかった事件で死体遺棄容疑で逮捕された白石隆浩容疑者が、「首吊り師」と名乗って自殺志願者に方法などを助言するようなつぶやきをTwitterに盛んに投稿したことなどが問題視されていた。
また、「グラフィック暴力とアダルトコンテンツ」に関する箇所では、Twitterが「人の死、重篤な外傷、暴力、外科手術などに関するグロテスクなメディア」をすべて写実的な暴力描写と見なしているとした。
同社はこれらのグラフィックを「部分的に許可することがある」としながらも、「そのようなコンテンツをプロフィール画像やヘッダー画像に使用することを禁じます」と規定した。
なお、この日に発表されたTwitterのブログによると、22日には、暴力団や、憎悪を感じさせる画像、不正なユーザー名などに関する新たなルールを含む規約を公開する予定だとしている。
【訂正】(2017/11/5 11:30)
当初の記事で「Twitterからメンタルヘルスパートナーに利用者の連絡先などの情報を伝える可能性がある」としていた部分は、「Twitterが利用者に、メンタルヘルスパートナーの連絡先などの情報を伝える可能性がある」の誤りでした。