熊谷俊人千葉市長(35)がツイッターでつぶやいた、投票棄権に関するツイートが議論を呼んでいる。発端となったツイートは、参院選の代わり映えしない選挙啓発選挙ポスターに関しての意見を求められたツイートに熊谷市長が返信したもの。
熊谷市長は、5月26日に行われた千葉市長選挙で再選したばかり。この時の選挙が31%と低かったことに対する不満があったようだ。朝日新聞デジタルによると、熊谷市長は「棄権はオール・イエス」ということを有権者は認識すべしとも話している。
参院選は投票率が落ちるでしょう。18年ぶりに50%を切るかもしれません。でも棄権はノーにはならない。オール・イエスですよ。選挙結果を追認するだけだし、後で文句も言えない。政治不信だから投票しないというのもおかしい。私に言わせれば、それは政治過信ですよ。誰に任せても生活は壊れないと思っているわけでしょ。
(朝日新聞デジタル「(2013参院選)半分で決める民主主義 ピーター・バラカンさんほか」より。2013/6/19)
しかし、ネットユーザーからは反論も出ている。
これに対して、熊谷市長は次のように反論した。
ユーザーからは、棄権ではなく、白票を投票することについてはどうかと質問があった。これに対しては、
しかし、どうせ意味や価値がなく思えるという反論もあった。
候補者に意見を聞けるということに対して、熊谷氏はネット選挙が解禁されたことで、より簡便になったという点を上げている。
選挙に行かないことに対して、肯定的な動きと捉える人もいる。
投票率の低下に関しては政治の責任だと思っている政治家もいる。
また、単に棄権はするなというアピールではなく、何のための選挙かをもっとわかりやすくマスコミも報じるべきという指摘もある。
これは、一番の問題を選挙の争点にしていないという指摘もある。
争点は人によって様々であるから異論はありそうだが、少なくとも自分にとっての争点があるかないかで、選挙に行く、行かないを決める人もいると考えられる。そもそも政治に興味が無いという人が、投票に行かないということも考えられるだろう。
世界には、選挙の投票を義務付けている国もある。しかし、投票を義務とすると、投票を促す政党の活動が不活発になったり、会社等の組織による投票権の買収などが起こる危険性もあるなどの反論もある。
熊谷千葉市長は、5月の選挙に出馬するにあたり、「開かれた市政で全員参加型の市政を」ということを訴えている。政治家からすると、自分の街の市民が政治に関心を持って貰えるのは嬉しいことに違いない。
多様な考えの方が増える中、参院選の選挙の棄権者を減らし、投票率を上げることは可能だろうか。どのような方法が効果的だろうか。あなたのご意見をお寄せください。
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※訂正:
・「勘弁」を「簡便」に修正しました。(2013/07/05 18:33)
・「感心」を「関心」に修正しました。(2013/07/04 19:49)
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