トルコのエルドアン大統領は11月24日、イスタンブールであった女性の権利に関する会議で演説し、「女性と男性を平等にはできない。自然の法則に反しているからだ」などと発言、トルコのフェミニストたちは母親という概念を拒んでいると発言した。これに対し、女性の権利の支援団体からは非難の声が上がっている。
大統領は「妊婦に男性と同じ条件を課すことはできない」と例示した上で、「女性に必要なのは、平等であるより対等であることだ」との持論を展開した。大統領の発言に対し、ツイッター上では批判の声が上がっている。
(時事ドットコム:男女は「平等にできず」=大統領発言で波紋-トルコ 2014/11/25 06:06)
エルドアン氏は「男性が従事するすべての職務に女性を就かせることはできない。つるはしやシャベルを持たせて働かせることは不可能だ」と発言。法律上では男女は平等に扱われるべきだが、社会的役割は異なると指摘した。
朝日新聞デジタルによると、エルドアン氏はさらに、「我々の信仰(イスラム)では女性の地位は母親」「母親であることが(女性の)最高の地位だ」などと述べ、女性は結婚して出産すべきだとする持論を繰り返したという。
エルドアン氏は敬虔なイスラム教徒。
一方で、女性団体8団体は25日、エルドアン氏の発言がトルコの憲法や国際条約に反するとの共同声明を発表、男女平等を求める女性たちによる過去何十年もの努力を侮辱する内容だと非難したと、CNNは伝えている。Twitter上でも大論争となっている。
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー
関連記事