トルコで月末の地方選控え反政府デモ再び活発化、金融市場も動揺
今月末に地方選を控えたトルコで、反政府デモが再び活発化している。きっかけは、昨年夏の衝突で警察の催涙ガス弾を受けて意識不明になっていた少年が今週死亡したことで、12日にイスタンブールで起きたデモ隊と警察との衝突では、デモ参加者と警官の2人が死亡した。
エルドアン首相は13日、反政府デモ参加者を「ペテン師」と非難。トルコ金融市場は不安定な展開となっている。
3月30日の地方選は、昨夏の反政府デモ以降初めて国民がエルドアン政権に対する評価を下す機会。全国を遊説中のエルドアン首相は、首都アンカラでの式典で「皆さんは民主主義者で自由を支持しているはずだ。(反政府デモ参加者は)ペテン師で、民主主義とは関係ない。彼らは選挙を信じていない。3月30日にはアンカラ、トルコの私の兄弟が必要な答えを出すだろう」と述べた。
トルコ金融市場は、地方選を前にした政情不安に圧迫されている。トルコリラは12日、対ドルで5週間ぶりの低水準をつけた。
13日は、リラが1618GMT時点で12日終盤とほぼ変わらずの1ドル=2.23リラ。10年債利回りは11.13%で前日の11.24%から低下。
主要株価指数
[イスタンブール 13日 ロイター]
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