オムツを恥ずかしいものとして隠すのではなく、みんなで考えていけるポジティブなものに――。
大人用紙オムツブランドの「アテント」が、タレントの草なぎ剛さんを広告に起用。「介護や尿ケアをもっとオープンに話そう」と呼びかけた。
朝日新聞8月22日朝刊には全面広告が掲載。アテントを手にした草なぎさんの写真とともに「今は人生100年時代。ひとりで生きていくなんて言わずに、頼れるものには頼って、楽しんで生きてほしいから」というメッセージを伝える。
オムツからパンツへ
アテントを販売する大王製紙株式会社は8月初旬、大人用紙オムツを「オムツではなくパンツ」と呼ぼうというキャンペーンをスタートさせた。
キャンペーンの背景にあるのは、超高齢化社会だという。
近い将来訪れるであろう高齢化社会で、介護は世代に関係なくすべての人にとって大切に問題になる。
その介護に欠かせないオムツをパンツと呼ぶことで、恥ずかしいものとして隠すのではなく、オープンにしてみんなで考えるポジティブなものに変えていきたい、という気持ちがあるという。
草なぎ剛さんを起用した理由は…
キャンペーンで草なぎさんを起用した理由について、アテントは「幅広い世代の方に知られ、愛されている草なぎさんは、ご自身本来の振る舞いや眼差しから、飾らないやさしさ、誠実さを持っています。しかも、そのやさしさの裏に固い芯を持たれており、自分のことばで自分の考えを語ることができる方です。草なぎさんの人柄は、これからアテントが伝えていきたい想いに合致していると考えます」と説明する。
新聞広告に加えて、日本テレビ系列で8月22日(土)、23日(日)に放送される「24時間テレビ43『愛は地球を救う』」では、全13パターンのCMが放送される予定だ。
また#常識をはきかえようのハッシュタグでオムツや介護やこれからの社会について本音を投稿してほしいと呼びかけている。
草なぎさんを起用したCMについて、SNSでは「優しく寄り添ってくれてほっこりする姿をみて製品が身近なものになりました」「草なぎ剛さんがオムツのCM?と驚きましたが納得です。穏やかで優しい声が素敵」などの反響が投稿されている。