PRESENTED BY ツムラ

井桁弘恵さん「起きて、家を出ただけで、よくやった!」不調を我慢せず“無理しない生き方”とは?

女性の約8割が抱えていると言われる「隠れ我慢」。俳優・井桁弘恵さんに隠れ我慢への対処法や無理せず自分と向き合う方法について話を聞きました。
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井桁弘恵(俳優):モデルとして雑誌「MORE」「JELLY」等多数出演。2020年に「仮面ライダーゼロワン」刃唯阿役で注目される。現在はテレビバラエティから映画、舞台まで多方面で活躍している。
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多くの女性が「隠れ我慢」を抱えていると言われています。

「隠れ我慢」とは、不調を我慢して仕事や家事をしてしまうこと。ツムラが実施した調査では、全国20~50代女性の約8割が「隠れ我慢」を抱えながら日々過ごしていることがわかりました。

女性の不調についてのメッセージを発信する「#OneMoreChoice プロジェクト」のムービーにも出演している俳優の井桁弘恵さん。彼女は「隠れ我慢」への対処法について、「とにかく無理をしない。その日、その体調でできる最大限のことをやるだけでOK」と言います。そんな井桁さんの「自分との向き合い方」とは?

 

円滑に仕事をするためにも、「あえて不調を口にする」

──井桁さんは、「隠れ我慢」をしたことありますか?

学生時代は我慢することが多かったです。気軽に相談できる相手がいなかったり、対処法がわからなかったり。恥ずかしさもありました。でもこの仕事をするようになってから、自分が我慢することで周囲に迷惑がかかると気づいたんです。なので最近は、不調のときは周囲に伝えるようにしています。

私は基本的にいつも楽しくありたいタイプなのですが、不調だと余裕がなくなって、当たりが強くなってしまうときもあって。でもそれはわざとやっていることではないので、不調であることをちゃんと伝えて理解してもらえれば、相手も嫌な思いをしないですむだろうなと思ったんです。

「今日はちょっと元気ないかもです」とひとこと言うだけで、空気感を共有できるし、周囲も自分もイライラしないでいられる。相手の状況を知っているのと知らないのとでは、全然違いますよね。

──女性が我慢する理由に「休むと仕事、家事などに支障がでる」「周りに負担をかけたくない、周りの仕事を増やしたくない」などがあります。この傾向をどう思いますか?

「隠れ我慢」をしてしまう人は、きっと責任感が強いんだと思います。でも、我慢しながらいつもどおり100%の力が発揮できるかというと、それは難しいですよね。我慢することで誰かに迷惑をかける恐れもある。だからこそ、あえて不調を口にして伝えて、理解してもらうようなコミュニケーションをとることも、時には大事だと思います。

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生きることに対して「視野を広く持っていたい」

──井桁さんご自身が体調不良のときにしていることや、「不調との向き合い方」についてのティップスはありますか?

体調不良のときは迷いなく薬に頼ります。あとは定期的に婦人科検診にも行きます。生理は毎月くるものですから、毎回苦しみながら過ごすより、婦人科で相談して解決策を見出す方がいいと思います。今までは「我慢する」しかなかったことでも、先生と対話するなかでいろんな選択肢が見えてきますから。

若い女性は婦人科に行きにくいという声をよく耳にするのですが、ちゃんと自分の体を知るという意味でも、気軽に検診に行ってほしいですね。体との向き合い方がわかってくると、生理以外のちょっとした不調にも気づけるようになりますし。

あとは、体調が悪い日は「とにかく無理しなくていい」と決めます。「今日は現場に行けただけでも偉い、よくやった!」と、自分がクリアすべき基準値をいつもの半分以下くらいに設定します。

だからといって手を抜くわけでもなく、ただ「不調でも、できることはやった」と自分を褒めてあげる。その日、その体調でできる最大限のパフォーマンスができればいいなって思うようにしています。「起きて、家を出ただけで、よくやった!」と(笑)。

──それでいうと、20〜30代女性が不調を感じやすい理由に「自分がやらなくちゃ」と頑張り過ぎてしまうから、という回答も多くあります。

同世代の友人を見ても、その傾向は強いのかなと思います。でも、心と体が健康じゃないと、無理してがんばって前に進めたとしても、あとから支障をきたす場合がありますよね。

私は「心と体が健康であってこそ、仕事ができる」と思っていて、この優先順位を大事にしたいですし、それが崩れてしまうのであれば辞めてもいいんじゃないかって思っています。それくらい、生きることに対して視野を広く持っていたいですね。人生は一度きりですし、世の中にはいろんな選択肢がありますから。

そう考えて過ごしているからこそ、逆に、目の前のことにも集中できるんです。自分が今いる環境がすべてじゃないと思えば、選択と集中もしやすくなる。常に優先順位を大事にしながら、俯瞰して考えられる余裕を持ち続けたいなって思います。

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コミュニケーションのきっかけになる「空気づくり」をしたい

──社会全体として、「隠れ我慢」をしなくていいような風土になるために、私たち一人ひとりができることは何だと思いますか?

身近なところからコミュニケーションをとることが大切なんじゃないかなって思います。変に不調を隠し続けると、間違ったイメージがついてしまったり、誤解が広がったり、ディスコミュニケーションが生まれる恐れもあります。

女性の体や不調に対する偏見をなくすためにも、こうした話がタブーでなくなっていくことが重要だと思いますし、もしかしたら男性だって「隠れ我慢」をしている人がいるかもしれない。だからジェンダーや属性、年代など関係なく、対話して理解することが大事で、そのために自分もオープンに話していきたいですね。

だからといって話したくない人に強要するのではなく、みんなが自分らしくいられるのが大切だと思います。そのうえで、もし自分の周りで「隠れ我慢」をしている人がいたら、私は支えたいと思いますし、そういう積み重ねで相互理解が生まれて、みんなで支え合い、協力し合う社会になるのが理想的だなと考えます。

──そうした理解に発展するためのコミュニケーション策として、実際にどのようなアクションが必要だと思いますか?

私個人としては、まず「自分から言ってみる」ことが大事だと思っています。もしその場に自分と同じように我慢している人がいたら「あ、言っていいんだ」って思ってもらえるような空気づくりをしたいんです。

今年の国際女性デーに発表された「#OneMoreChoice」のプロジェクトムービーは、そういう空気づくりのきっかけにもなりました。生理の日の女性の、起床から出社までのルーティンが描かれているのですが、女性ファンの方々からは「共感した」「すごくリアルだった」という声があがり、男性ファンの方々からは「こんな状態になるとは知らなかった」「考え方が変わった」というコメントがあったんです。

もしかしたらそれまで「女性が生理になる=イライラする」とだけ思っていたかもしれない方が、ムービーを見て意識が変わったのなら、とても意味のあること。そうした理解を深めるブリッジのような役割をこれからもできたらいいなと思うきっかけにもなりました。

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これがわたしの#OneMoreChoice

「周りの人にちゃんと伝える」です。

隠れて我慢しちゃうのは、周囲になかなか不調を伝えられないからですよね。でも、誰だって不調はあるし、我慢できないときはある。自分からそれを伝えるだけで、少しは環境が改善されるのではないでしょうか。

まずは「伝えること」が第一歩になるんじゃないかなと、自分自身の経験からも感じています。

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