高級ファッションブランド「バレンシアガ」の新作シャツが斬新だと話題になっている。
2018年秋コレクションで発表した「Tシャツ シャツ」は、Tシャツの前に、長袖のシャツがついている。
ウェブサイトに書かれた説明によると「ショートスリーブとロングスリーブの2通りの着こなしができるストライプ柄のシャツ」だ。
つまり、「ストライプのシャツが前にぶら下がったTシャツ」としても「Tシャツが後ろにぶら下がったストライプのシャツ」としても着られる、ということだろうか。
奇抜なデザインだが、考え方によっては便利かもしれない。
例えばこんなシチュエーション。Tシャツを着て出かけたら、突然フォーマルなイベントに誘われた。でも慌てなくていい。前に付いているシャツに着替えれば、あっという間にフォーマルな装いだ......。
値段は159,840円。高級ブランドのシャツとTシャツ2枚分と思えば安いという考え方ができる(かもしれない)。
「Tシャツ シャツ」には、ソーシャルメディアでたくさんの人たちがツッコミを入れている。
「バレンシアのシャツ冗談だと思ったんだけれど、本当に売られてる。しかも1290ドル」
「バレンシアガが、おかしくなってる笑」
「バレンシアガには酔っ払っているデザイナーがいて、次々に人をおちょくるデザインを発表しているとしか思えない」
「バレンシアガのデザイナーは、人間で社会実験をやっている」
「グッチやルイヴィトンにお金を払うのは構わない。でもこれ...?」
「このモデルは、こんな撮影やりたくないって思ってるかも」
中には自作した人も。
「へい、バレンシアガ。自分でダブルシャツを作って見たよ。数千ドルもかからなかった!」
Tシャツにシャツをつけるだけであれば、簡単にできるかもしれない。
バレンシアガは1年前に、IKEAの約100円のビニール製バッグとそっくりのバックを約20万円で売り出し、話題になった。
そのほかにも、車用フロアマットそっくりのスカートなど、奇抜なデザインを発表することで知られる。
賛否両論あるけれど、ソーシャルメディアでの話題作りという点では「Tシャツ シャツ」は成功したと言ってよさそうだ。