核とミサイル開発を加速させる北朝鮮をめぐり、アメリカのトランプ大統領は4月11日、自身のTwitterに「中国が協力を決断しなければ、われわれは独力で問題を解決する」と表明、アメリカ単独で軍事力行使に踏み切る可能性を示唆した。
「北朝鮮はもめ事を起こそうとしている。もし中国が(アメリカに)協力すると決めるなら素晴らしいが、そうでないならアメリカが中国なしで問題を解決する」
トランプ大統領はまた、中国の習近平・国家主席とフロリダで6、7日に行った首脳会談に関し、貿易問題でアメリカが何らかの譲歩をする見返りに北朝鮮への圧力を強化するように迫ったことを明らかにした。
「(習近平)中国国家主席に対し、中国が北朝鮮問題を解決すれば、アメリカとの良い貿易取引ができるだろうと説明した」
トランプ大統領のこれらのツイートについて、ホワイトハウスのスパイサー報道官は11日、「ミサイル発射に関する(北朝鮮側の)行動は許容できないという点を大統領が明確にした。われわれが最も見たくないのは、核武装した北朝鮮がアメリカの海岸や他国を脅かす事態だ」と語った。
アメリカは、北朝鮮を牽制するため、原子力空母カールビンソンを中心とする艦隊を朝鮮半島近海に向かわせている。朝日新聞デジタルは「北朝鮮のみならず、中国に対して北朝鮮への行動を促す狙いがあるとみられる」と伝えた。
一方、北朝鮮は労働新聞で、アメリカによる先制攻撃の兆候があればアメリカに核攻撃すると警告した。
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