トランプ大統領「日本・韓国の武器の購入を認める」 北朝鮮をけん制か

防衛省は陸上型迎撃ミサイル、「イージス・アショア」導入を検討している。
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Lucas Jackson / Reuters

アメリカのトランプ大統領は9月5日、自身のTwitterに、日本と韓国がアメリカから軍事装備を購入することを認めると投稿した。3日にあった北朝鮮による6度目の核実験の実施や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行った北朝鮮へのけん制が狙いとみられている。

I am allowing Japan & South Korea to buy a substantially increased amount of highly sophisticated military equipment from the United States.

— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2017年9月5日

私は、日本と韓国に対して、アメリカの高性能の軍事装備を大量に購入することを認めるつもりだ。

さらに、トランプ大統領は、この投稿前、4日に韓国の文在寅大統領と電話会談を行っている。韓国に対しても、保有する弾道ミサイルの重量制限を解除し、アメリカが軍事装備を数十億ドル規模で売却すると伝えていた

しかし一方で、トランプ大統領は北朝鮮に対して強硬姿勢を取らない韓国に対する苛立ちもあらわにしていた。

韓国は、北朝鮮との関係構築のための話し合いが難航していることに気付きつつある。私が言っていた通りだ。彼ら(北朝鮮)は、一つのことしか理解できないのだよ。

トランプ大統領は、これまでも北朝鮮の挑発行為に対して、先制攻撃の可能性を示唆し続けてきた。さらに、北朝鮮による核実験の実施後、トランプ大統領はTwitterを連続投稿して、北朝鮮に対するさらなる経済制裁を検討すると警告している。

アメリカは、次なる制裁のオプションとして、北朝鮮で事業を行っている国々との貿易を停止することを検討している。

しかし、この経済制裁は、アメリカにとって最大の貿易相手国である中国との取引を停止することになるため、非現実的な警告だとの見方が大勢だ。

ホワイトハウスのサラ・サンダース報道官は9月5日の記者会見で、「我々の優先事項は、あらゆる手段で北朝鮮への圧力をかけ続けること。ロシアや中国を含めたすべての国に一層の努力が求められている」として、ロシア・中国を名指しして協力するようにと述べている。