アメリカのドナルド・トランプ大統領は5月12日、定例記者会見の中止を検討しているとツイートした後、新たな案を提案した。
おそらく一番いいのは、今後は記者会見をすべて中止して、正確を期すために対応を書面で配布することじゃないか???
フェイクメディアは、今日も残業しているな!
トランプ氏は12日、毎日開かれる定例会見を担当するホワイトハウスのショーン・スパイサー大統領報道官に代わる人物を提案した。トランプ氏自身だ。
FOXニュースの司会者ジャニーン・ピロ氏とのインタビュー中、トランプ氏は自身の動きが速すぎて、報道関係のホワイトハウス職員が追いついていないと発言した。トランプ氏は、その解決策として「記者会見を中止することだ」とかたった。
「本気ではないでしょう?」と、ピロ氏は尋ねた。
「開かなければいい」と、トランプ氏は重ねて強調した。「私が2週間ごとに開く。私が担当するのでなければ、会見を開かない。良い考えだ」
13日ジャニーン・ピロが1対1でトランプ大統領と語る。東部標準時午後9時にオンエア FOXニュースチャンネルに合わせよう!
トランプ氏は、大統領選でトランプ陣営がロシアと接触した疑惑を調査していたFBIのコミー長官を更迭したことに関するスパイサー報道官の対応に苛立ちを募らせている。
トランプ氏はまた、コミー氏更迭の理由とそのタイミングについて、スパイサー報道官が説明を拒否したと報じられていることにも怒っているとみられる。
記者たちはホワイトハウスで起きている「信頼性の危機」を説明し、記者会見場から発せられる嘘がホワイトハウスの地位を損なっていると批判した。
「かつて、記者会見場は本当に有意義なものでした」と、NBCホワイトハウス特派員ピーター・アレキサンダー氏は、12日の放送で語った。「これまでの記者会見は、ホワイトハウスのメッセージだけではなく、アメリカのメッセージでもありました。今では、あの場から伝わってくるものの多くは、事実と反しています」
トランプ氏は12日、スタッフが会見室で「完璧に正確」に説明するのは期待できないとツイートした。そして記者会見をまるごと中止することを示唆した。スパイサー報道官は12日の会見中、会見中止の可能性がないとは断言しなかった。
会見場から誤報が発表されているにも関わらず、記者たちは日常的にホワイトハウスに質問をする機会があることに価値を見出している。
ホワイトハウス特派員協会長ジェフ・メイソン氏は12日、「定例記者会見を中止するのは、責任の所在、透明性、そして、アメリカ人が、アメリカの制度ではどんな政治的人物も質問を受ける立場より上ではないことを見る機会を失ってしまう」と批判した。
メイソン氏は、協会としては「このような、憲法上保護されている原則を脅かすいかなる動きについては異議を申し立てる」と語った。
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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